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世界の指揮者―吉田秀和コレクション (ちくま文庫)
 
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世界の指揮者―吉田秀和コレクション (ちくま文庫) [文庫]

吉田 秀和
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フルトヴェングラー、ヴァルター、ムラヴィンスキー、カラヤン、アバド…演奏史上に輝く名指揮者28人に光をあて、その音楽の特質と尽きせぬ魅力を描いた名著『世界の指揮者』に、指揮者をめぐるエセーの章「指揮者の風景」、さらにリヒターのバッハ『マタイ受難曲』やクライバーのブラームスなどCDの名盤を語る「指揮者とディスク」の二章を新たに増補しておくる、指揮者論の最高峰。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉田 秀和
1913年9月23日、日本橋生れ。東京大学仏文科卒。現在、水戸芸術館館長。戦後、評論活動を始め『主題と変奏』(1953年)で指導的地位を確立。48年、井口基成、斎藤秀雄らと「子供のための音楽教室」を創設し、後の桐朋学園音楽科設立に参加。57年、「二十世紀音楽研究所」を設立。75年『吉田秀和全集』で大佛次郎賞、90年度朝日賞、『マネの肖像』で読売文学賞受賞。2006年、文化勲章受章。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 554ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2008/3/10)
  • ISBN-10: 4480423923
  • ISBN-13: 978-4480423924
  • 発売日: 2008/3/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
懐かしさも含めて、メロメロになって耽読してしまった『私の好きな曲』に次ぐ、文庫コレクションの1冊。これまた懐かしの『世界の指揮者』だが、新潮文庫版以降に書かれたものも入っていて有難い。まあ、全ての文章は初出時に読んでいるので、全てが懐かしくもある。ノスタルジーとメロメロ(愛)が相乗すると思考停止同様の耽溺となる。

吉田レベルの文章になってくると、反対意見を抱こうがどうしようが、もう感嘆するのみだ。
たとえば、クナッパーツブッシュのコンサートでの有名な「居眠り」のエピソード。改めて読んでも見事だ。引用されるスコアも、それだけを見ていてもさっぱりわからないが、吉田の文章の中において眺めていると楽音が鳴り出すようだ。「ヴァントが死んだ」と1年しか違わない吉田が書いている。それすらも感慨深い!

吉田秀和は小林秀雄との交流も深く、その小林の影響が骨がらみに深いと思っていたが、小林より上ではないか。いや、上とか下とかというより、2人は別種の批評家であると今回感得した。20歳台の頃は小林にも酔わされたが、吉田秀和はいまだに痺れさせる。
本書にも耽溺状態であって、あれこれCDを引っ張り出しては、音源を聴きながら文章を反芻するばかりである。
困るなあ、他にやることもあるのに・・・。
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13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By A-san トップ500レビュアー
形式:文庫
 このタイミングで吉田秀和の本が上梓されるのは不思議と思い手を取った。いったいいくつかと思いカバーを見たら満94歳であった。どうやら1973年に出版された「世界の指揮者」に、かつて朝日新聞とレコード芸術に寄稿した文章を付け加えた構成で編集されたもののようである。
 それにしても音楽評論家という職業には恐れ入る。音楽を言葉に置き換えてその感動を表現するのだから、並大抵の作業ではない。
 さて、名文家として評価の高い氏であるが、最初に掲載されている「ヴァルター」の章では括弧やダッシュが多用されており、どうもすんなり読めない。これは「ヴァルター」の章に限ったことではなく、他の章でも随時登場する。
 「もしあらゆるヨーロッパの音楽家の中で、ただ一人をとるとしたら、私はJ・S・バッハをとるだろう、また、もし一曲をとれといわれたら、バッハの『マタイ受難曲』をとるだろう。・・・ただ、バッハの中には音楽のすべてがあるのである。つまり、音を縦にならべ、旋律として、線としてかくのと、縦にならべ、ハーモニーとし、音を重ねたり、また対位法的な扱いとして、横の何本もの線を同時的に組みあわせるのと、その両方から音楽を組織し、建築するうえで、バッハの音楽は、音楽のすべての可能性を内蔵している。そのうえに、彼は純粋に音響の構成物としての音楽であると同時に、人間の精神の内なるものと肉体の動きであり、感覚の反映であるもの、つまりは、あらゆる意味での《表現としての音楽》としても、まずは、これを凌駕するのは不可能なところまでのすべてをやりつくしたといっても、少ししか誇張でないような、そういう音楽をかいた人だ。」
 バッハに対する思い入れを、決して感情的にならず、かといって冷淡でもなく言葉の限りを尽くして表現できるのは氏をおいて他にいない。やはり名文家なのであろう。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
もう30年以上も前、初版で出された当時、全文を暗記する程読み返したも
のでした。人間と演奏を語りつくした名著、名文です。
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