「名言が、いつ、どこで、誰によって残されたものなのかを明記し、
それらの名言にまつわるエピソードを紹介することとした」
・・・と前書きにあるが、明記されていないケースも散見される。
金森誠也氏と岡崎博之氏の分担執筆のため、
どちらがどちらとは言わないが、クォリティがばらばらで均質化されていないのが読み物としては読みにくい。
名言自体の解説というよりも、単なるその人物のプロフィールにようになっていることも多い。
自然・真理、人・人生、愛・精神、労働・価値観、戦争・社会の5章に分類しての収録。
この章立てもそぐわないものが含まれていたりして、流れがよくない。
レイアウトは、左側に大きく名言があり、
下に小さく著者と生年が記され、
著者の略歴、ほとんどのものには名言の出典が記載されて見開き1ページで終わる。
結論として、細切れの移動時間に教養としてぱらぱら読む分には悪くはないが、
名言に耽溺するという風情の本ではない。
名言集というより、明らかに人物伝。
エピソードの多い著名な人物については、全体像ではなく偏った一時代の記述に終始しているのもやむをえないか。
この本で興味を持てば、より深くその人物について自ら学ぶ端緒になるであろう。
個人的に一番気に入ったのは
「第三次世界大戦がどのように行われるかは私にはわからないが、
第四次大戦では何が武器となるかお教えできる。
石だ!」