神様が選んだ生き物達に特殊な力を与えて世界の危機を救って貰おうと考えた(神様にとって)少々ムシのいい話。力を与えられた生き物(人間だけではない)にとってはいい迷惑で、そんな雰囲気も出ている。前半はメンバーに選ばれた主人公【真吾】とヒロインが他のメンバーを探すところから始まる。それにしても真吾にが望んだ能力がおバカ過ぎる。小学生並の能力、というか能力でも何でも無い。しかし世界の危機とかなぁーんも知らずにのほほんとその場の雰囲気でテキトーに決めてしまえば案外こんなところかもね、と理解出来ないこともない力ではある……納得はしないが。他のメンバーも似たり寄ったりなところがあって世界の危機を救うには余りに無力な能力の寄り合い所帯が出来上がる。これがどうのようにして危機を救うかが本編の肝になってくる。また、他のメンバーの、ヒロインへの意識もある意味で現実的。つまり、みんなが紅一点をやや色眼鏡で見るのである。考えてみれば超絶美少女ながらその娘の関心は主人公だけで、周りもそれを認識しており手を出さない作品が多い。読み手が望まないのだからそれはそれで良いのだが時折なんかちょっとおかしいよね、と思う時もある。その意味で本作は非現実な設定の中に現実的なやりとりを少し挿み込んでいる感じがする。また、本巻の敵が戦いの後で少々意外な展開になったので、次巻以降でこれがどう絡んでくるかが楽しみなところである。話としては一応の完結もしているし次巻以降の展開も示唆されているが、主人公とヒロインとのラヴ方面がまだこれからなところもあってやや辛口の採点である。