中国に関するブラック・ジョークを通じて現代中国事情を解説するという本なのですが、すでに類書(※)が何冊か出ているので、テーマとしてやや食傷気味な感じもありますね。本書の特徴としては四川大地震で話題になった「オカラ工事(=手抜き工事)」や「聖火リレー」「チベット問題」など、割と最近のニュースで登場した話題にも言及されている処でしょうか。それ以外(例:毒餃子に代表される食の安全性など)は、既刊本でも触れられているので、この手の本を読みなれている方には余り目新しいことはないかもしれません。
(※)中国に関するブラック・ジョーク本としては、「ジョークでわかる中国の笑えない現実」(黄 文雄)や「中国人vs日本人」(早坂 隆)の方があります(→ こちらの方がジョーク本としては(個人的には)面白かったかな)。中国国内で語られるブラック・ジョークをまとめた本として、例えば「現代中国風刺詩事情―戯れ謡で読むほんとうの中国」(邱 奎福)があります。もう少しマイルドな中国の"笑話"については「笑う中国人―毒入り中国ジョーク集」(相原 茂)「決定版 中国古典ジョーク集」(駒田 信二)などが良いかと思います。