古今東西の戦車のメカニズムや戦歴などを個々に簡潔に解説している。AFVに興味のある人にはほぼ常識となっている内容だが、気軽に読める文庫本なので暇つぶしに丁度良い。ただ、第二次世界大戦で使用された日本戦車については作者の思い入れか、やや偏った記述になっている。ブリキのおもちゃ、鉄の棺おけなど散々言われている日本戦車だが、本書ではいかに優秀であったかを力説している。しかし、かの司馬遼太郎氏をして「最大の欠陥は戦争ができないこと」といわしめた97式は、やはり当時の列強の主力戦車に比べて余りにも非力であったことは確かなようだ。