この本は、ずばり「挫折」をどう受け止めるか?の自分自身との対峙についてを語った本ではないかという気がいたしました。自分は何をするとハッピーで何が嫌いで許せなくて、何を自分に課していて、それを裏切ると死ぬほど落ち込む、というような自分の本質を対談からあぶり出し、検証するプロセスが面白いです。この対談から、お二人のすごい人間臭さや、生きていく上での業みたいなものを感じました。手を挙げても質問できなかった今北さんのエピソードや、船川さんのアメリカ人武術家とのくだりは、読んでいるこちらも緊張いたします。
おそらく「知的腕力を磨かなければいけない」ではなく、「知的腕力がないと自分が殺られる」というぞっとするような経験がないと、本当にお二人が語る意味でので腕力はついてこないのではないか、という気がいたしました。ノウハウ本では全くなく、むしろ世界と伍すに相応しい精神的タフさの根源とは何かという問いを突きつけられる1冊です。