様々な所で聞かれるようになった「クール・ジャパン」とは一体何かを感じ取る上で、読むべき一冊。
経済産業省も「クール・ジャパン室」を設置し、自国文化への原点回帰を進めているようですが、
私には暗中模索しているように見えます。その主たる原因の一つは「クール・ジャパン」として挙げられる製品やコンテンツの良さを正確に理解できていないからだと感じています。それら製品やコンテンツの多くは、我々国民の中でも、マニアやオタクの人々からの評価に留まることが多く、その良さや真髄を認知している人はほとんどいないのではないでしょうか。
著者は製造業の最新動向だけでなく、漫画やアニメ、萌え系、ギャル文化などにも精通しており、本書の中で、独自の観点から国際的に評価されている製品やコンテンツを選定、紹介しておられます。
私は、プチプチやオカンアートの例など、非常に興味深い例が多く一気に読めてしまいました。
読み進めていく中で、どの製品やコンテンツも、ギャルやオタク、職人さんやオカンまでにも共通する「日本人」が創造したモノなのだと気付かされ、井の中の蛙だった我々は"井の中"をキチンと知らなかったんだと痛感させられます。
「クール・ジャパン」と海外から評価されている部分を感じ取れた気がしましたし、著者が纏められている5つの商品企画ビジョンを盛り込んだ製品が、一つでも多く生み出され"大海"に染み出していって欲しいと自然と思えました。
最後に本の帯にある「かくも弱弱しく日本は世界を魅了する」の一言は、
本書を読み終えてから見ると、改めて納得させられてしまう一言です。