岡田監督率いる日本A代表の最近の7試合について,5人のイタリア人監督が特に守備を中心に分析した内容が書かれている.できれば実際にビデオを見ながら読みたいところだが,70を超える説明図がありわかりやすい.
守備の個人戦術やチーム戦術があまりにも守られておらず,いたずらに大きなピンチを招くことが多く,DFだけでなくFWやエースまでもが無駄に体力を消耗し,得点力低下にも響いている,との指摘が何度もなされる.日本代表がいつも無理気味に飛ばして試合終了まで持たないのが,単なる戦法というわけではなく,守備のセオリーが守られていないことにも大きな原因があるということがとてもよくわかる.それが,世界の強豪国がする大人のサッカーに比べ,日本代表が子供のダンゴサッカーの延長のように単調なものに思える理由の一つなのか,とも思った.
日本は守備の文化を地道に育てていく必要がある旨が書かれていたが,全くその通りだと思う.自分のようにサッカーをやる人も,また,見る人も,是非読んでいただきたいと思う内容.このような本を執筆した著者に拍手を送りたい.
現場,マスコミ,ファンの全てが,単なる精神論から真の意味で脱却し,大人のサッカーを求めていきたいものです.