副題にもあるように、海外メディアが震災時の日本人について報じた内容のピックアップ。
各国メディアの報道内容について深く考察されている訳ではありませんが、 それは本書の意図するところではないと思います。
冷静さ、沈着さ、礼儀正しさ、などなど、既に広く報道されたり耳にしている美点を
中心として批判的意見少々という内容でしたが、改めてまとめて読むと、
被害に遭われた方々の行動に頭が下がります。
本書にはありませんでしたが、震災後に速やかにボランティアに向かわれた方々、
今もボランティアされている方々も多くおられます。
他方では、水や食料の買い占めもあり、自分を含め、必ずしも全ての日本人が、
他を思い遣る行動を取れた訳ではありませんでしたし、政府や東電の隠蔽体質が また明らかになった震災でもありました。
無気力、不景気などと日々耳にして、多くの人がそれを鵜呑みにして自信を喪失し、
利己的になっているのが、今の日本ではないでしょうか。
そんな今、こうして他国から素晴らしい資質と認められた姿をまとめて
コンパクトに見られたことは意義があると思います。
子供の躾と同じですね。叱ったり小言ばかり言っても受け付けない。
批判するより、こんなにステキだよ、と褒めてやると頑張れる。
自分自身も、日々の暮らしに追われる中、周囲を気遣う気持ちや思い遣る気持ちが持てて
いないと、改めて気づき、また指摘されたように感じます。
おそらく、ほんの100年〜150年前には当たり前であった愛や思い遣りの気持ち、自分で判断、
行動できる自律性を、自分も持ちたいと強く思い、道徳教育の大切さを考えさせられました。
民度の高い国民でありたいです。