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この本の内容には偽善的なものを感じ、批判的な方でした。もちろん、著者自身が”著者”でないという本の成り立ちや数字の根拠など人それぞれの意見が別れる所とは思います。でも講演を聴いて、そういう部分で終わらないもっと深いものが含まれた内容であると再認識しました。
この本の言いたいことは、この本への感動あるいは批判を述べるのでなく、この本をきっかけに各人が何かを考えるきっかけを手にしたか、ということだと思います。「偽善的、数字がおかしい」と切り捨てるのは(僕自身そうでしたが)簡単です。でもそうすることで気持ちの中の(世界のなにかがおかしいと言う)もやもやも切り捨てていませんか? 数字の根拠があやふやでも、現実に戦争や紛争は起こり、小さい子供も含む多くの人達が毎日不条理に死んでいます。この本への批判はあっても、現実には目をそむけるべきではないです。
今僕は子供にこの現実をどう伝えるかを考えています。「100人村」を読み聴かせるのが早いですが、それだけでは伝わりそうもありません。結局親である自分がどれだけ深く考えたかを問われているように思うのです。
著者は講演で「わたしたちは無力でなく微力だ」と言いました。このわずかな力で、子供と一緒に、いまこの場でやれることを考えたいと思います。
長くなり失礼しました。講演を聴いてよかったです。
まずこの本は、豊かであることに幸せを感じるための本では決してない。優越感を感じるためだなんてとんでもない!私たちの物質的に豊かな生活が、どれだけ多く人々や地域からの搾取から成り立っているか、それによってどれだけの貧富の差が存在しているか、ということを端的に気づかせたことが、この本の意味であり、感動的なのです。
しかし残念ながらこの本を軽く読んだだけではそのことに気づきにくいようです。私の知り合いも「裕福な%の側になれってことでしょ?」と言っていて、非常にショックを受けました。私たちの物質的に豊かな生活が、多くの犠牲の上に成り立っているということ。「幸せ」が裕福であることとは関係ないという意見はもっともですが、私たち日本人を含む先進国が当たり前に生活する社会(大量生産・大量消費)のせいで、生きることすら当たり前でなくなってしまう人々が存在する。この世界では異常な不平等があること、まずはそこに気づくこと、それがこの本のメッセージなんだと思います。
この世界の解決法はこの本には具体的に書いてはいない。この本を読んで悲しい気持ちになる人がいて当たり前だと思います。でもまず気づくこと、そこにこの本は世界の未来に希望を繋いでいるのだと思います。
事実を形にして見せてくれる本はないと思いました。
そのうえ,やさしいのです。
読み手を糾弾して罪悪感をかき立てたりしない。
わたしたちの中にもいろんな人がいる。
100人の村に,生涯結婚しない人は何人?
心身に障害のある人は?
不登校の経験のある人は?
ストレスで身体の不調を感じている人は?
たばこ・アルコール・仕事などへの依存症は?
リストラの経験者は?
多い少ないではなく,
そういう人が「いる」ということに気づかされる。
わたしも誰かにとっての
「何人?」のひとりなのかもしれないと思いました。
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