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50 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
豊かさとはなんだろう?,
By shirome (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 世界がもし100人の村だったら 完結編 (単行本)
シリーズ最初の『100人の村〜』が出た時から刺激を受けてきたけれど、今回読んで、かなり違和感を覚えた。後半にインタビューが載っている経済学者ジェフリー・サックスの発言にはこの本以外で触れたことがないので真意をはかりかねるけれど、彼が言っているような“「先進国」が「途上国」を貧困から「救済」する”という構図は、正しい認識だろうか? 歴史を考えれば、そして今の世界を正確に見ていけば、これはけっして「救済」なんかじゃない、「責任」だろうと思う。 だって、未だに先進国の「豊かさ」は、途上国からの「搾取」によって成り立っているのだから。 そして、「豊かさ」についても疑問が残る。 医療・教育・福祉、そしてインフラ整備…、それらが重要であることは否定できないけれど、その価値基準も結局、ヨーロッパ型の近代思考によるものじゃないだろうか。 P12にある<100人のうち26人は電気が使えません>、その26人を不幸だと考えるのは、近代思考の偏った見方だ。電気が使えない村は、それ自体で不幸ではありえない。私も多くの途上国で電気も水道もない生活をしてきたが、それ自体は決して不幸じゃない。 そういう生活を不幸たらしめているのは、「先進国」とやらで生きる私たちの「普通の生活」だ。 不幸な「途上国」の人たちに何をすればいいか?という発想では、世界は変わらない。 問題は、「先進国」の搾取だろう。 そして、彼らの生活を「発展途上」などと考えているうちは、世界はかわらない。 豊かさの尺度は一つではないのだから。 アフリカの村の人たちはみな、裸足だった。 だから私も裸足で過ごしていた。 靴など必要なかった(もっとも、ひ弱な私は森の中ではサンダルをはかずに歩けなかったが…)。 自分の基準で人を不幸と判断するのは、もうやめにしたい。 ここは「先進国」なんかじゃないし、あそこは「途上国」なんかじゃない。 それを思考のスタートにすべきじゃないだろうか。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
数字のチカラ,
By S - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 世界がもし100人の村だったら 完結編 (単行本)
数字のチカラはすごい。貧困問題とか環境問題とか興味はあるけど、誰かがなんとかしてくれてると勝手に思いこんでました。ふだん無意識のうちに意識しないでいたことが、あまりにも多いってことに気づかされます。写真だけでも一見の価値アリ。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『100村』に社会起業家登場、しまりのある「完結編」でした,
By socialcompany (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 世界がもし100人の村だったら 完結編 (単行本)
5年ほど前、1冊目を読んだ際には普段なかなか体感できない世界の格差や貧困問題をとてもリアルに感じる機会となり、驚きと共に、なかなか現実に対し何も出来ない無力さをも感じさせられたことが印象的でした。この本にちなんだワークショップが各地で行われたり、フジテレビで特別番組が作成されたり、大きな話題になりましたね。そのシリーズ「完結編」とのことですが、今回は今までの課題・現実を踏まえ、未来のこども達に対して今何ができるか、ということで2015年、2030年という近未来の数量的データを盛り込みながら、きれいな各国の写真を織り込みながら描かれています。 国連人口基金も編集協力されているとのことで、「貧困の終焉」で有名な経済学者ジェフリーサックス氏インタビューや「ミレニアム開発目標」のことが解説されています。 そしてさらに、「チェンジメーカー」著者で有名な渡邊奈々氏による社会起業家も10名ほど紹介されています。 ビル・ストリックランド氏、ティーチフォーアメリカのウェンディ・コップ氏、MFCIの枋迫氏等、日本でも最近注目されている方々が、社会起業家的なアプローチで具体的に問題解決を進めている様子が描かれていることで、一層この本にしまりが出ているように感じます。 学校の教室や、家庭に1冊、こんな本があると豊かな会話が生まれるのでは、と思わせる本当にいい本でした!
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