「世代間格差ってなんだ」というタイトルから、「どんな世代間格差が存在するか」について取材・分析した本と思いましたが、読んでみるとむしろ政策提言の本でした。
第1章は労働分野(城繁幸氏)、第2章は年金、税など財政政策(小黒一正氏)、第3章は選挙制度(小林庸平氏)、第4章は若年層に対する出産・育児・教育支援(小林庸平氏)。3人の著者が4分野について主張を展開しています。
基本的には、世代間格差が存在する(高齢者は政治への参加度合いが高く、人数も多いので施策は高齢者重視になる。若者はワリをくっている)との認識のもとに、「施策を若者重視とするとともに、若者の意見を政治に反映させやすくするべき」という主張です。
私は、それぞれの主張について、「一つの有益な主張」と感じながらも、「それほど斬新なことが書かれていない」とも感じました。
ただ、これまで、政治やマスコミの場では、世代間格差について深い議論がなされてきたとは言いがたいことから、本書をきっかけに議論が深まればよいと思います。
ものすごく有益というほどの本ではありませんが、特に若い世代の人は一読してもよいかもしれません。