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世に棲む日日〈3〉 (文春文庫)
 
 

世に棲む日日〈3〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し……
幕府の長州征伐の重圧で佐幕化した長州藩で、わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは成功するが、時運は移り変っていた

内容(「BOOK」データベースより)

狂躁の季節がきた。長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。元冶元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗…そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧で藩には佐幕政権が成立する。が、高杉は屈せず、密かに反撃の機会を窺っていた。

登録情報

  • 文庫: 311ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 新装版 (2003/04)
  • ISBN-10: 4167663082
  • ISBN-13: 978-4167663087
  • 発売日: 2003/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By momcat
形式:文庫
主人公の高杉晋作は、幕末きってのヒーロー。
昼は漢詩をよみ、夜は女郎の唄なんぞを作ってドンチャン騒ぎ、
折り畳み式の三味線かついで東奔西走、
ある時はテロリスト、ある時は長州藩のにわか家老に化け、
かと思えば出奔、気がつけば雪の功山寺で藩政府の転覆に向け、半ば絶望的な進軍の号令を下している。
馬面よろしくまるっきり奔馬のような男だが、
父母にはあくまで孝を尽くし、藩主には燃えるような忠を捧げる。

この痛快さ。
まるで拵えたようなヒーロー像。もちろん実在の人物だ。

それが、いわばこの作品の素材が持つナマの魅力で、
司馬遼太郎はこの作品に評論めいた冷静な地の文を配し、
彼らの青春を俯瞰するという態度をとっている。
「まるで拵えたようなヒーロー像」に必要以上に肩入れしなかったことが、
「青春」とは距離を置いた抑制の節回しを作り、世の管理職の皆様方にも好まれる要因になった。
私も、それ行けドンドン式のヒーロー物語でなくてほっとしている。

作品の最後で、さりげなく主人公の享年に触れ、その一生の密度を浮かび上がらせる。
ジーンと来た。
司馬遼太郎の長編の中では目立つ方ではないが、名作中の名作。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
本巻では、「予言者」吉田松陰、「行動家」高杉晋作に続いて、「処理家」井上聞多(馨)、伊藤俊輔(博文)そして山県狂介(有朋)が登場。1863年の八月十八日の政変や1864年の禁門の変(蛤御門の変)、四国連合艦隊下関砲撃事件などにより存亡の岐路に立った長州藩における彼らの動静が、恰もその場面々々を見てきたかのような筆遣いで活写される迫力満点の一巻である。

政治史的な学びとしては、他藩惹起の騒擾について何故幕府が賠償金を負担したのかのロジック(83頁、219頁)や奇兵隊の創設=封建身分社会の否定=明治維新の出発点との説明(101頁、251頁、300頁)、彦島の共同租借地を阻止した高杉の機転(245頁)、征長軍に従軍せず長州藩に恩を売った西郷隆盛の政略(249頁)などが有益であった(頁数は全て新装版による)。

「井上はアーネスト・サトーと同様、役人というものを知っていた。一国一藩の安危よりも自分の保身から物事を思考し、大事をきめるときは、かならず会議をし、すべての責任は「会議」がとるという建前をとり、責任を問われれば、「自分一個はそうはおもっていないが、会議でそうきまったことだから」という理屈をつかって責任の所在を蒸発させてしまう世界であるということを井上ほど知っていた者はない」(229頁、これは企業などでもよくある話であろう)。「山県狂介は奇兵隊そのものであった。山県は「軍」という存在が単に銃と剣の世界でなく、いかに政治力をもちうるかという政治学上の重大な機微をこの頃に身をもって覚ったにちがいない」(307頁、正にその後の彼の立身出世の鍵がこれか)。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ボヘミャー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
井上聞多(馨)のことから、この巻は始まる。いつもながら、司馬作品、出だしが素晴らしい。
最初の数行で、読者は江戸時代幕末の渦中に放り込まれる。
そこから先は、インディー・ジョーンズさながらの冒険活劇+的確な歴史分析+人間論・組織論+
人の運命を描写しつくす小説を読む醍醐味を満喫。

高校生の時に読んで、30数年後にまた読んだ。
吉田松陰のことは非常に尊敬しているが、高杉晋作が気になっていたので、この第三巻から。
10代に読んだ時は、冒険活劇としてわくわくして読み進んだ。
幕末の志士たちの行動の鮮やかさと、信じられないほどの劇的展開に心奪われた。
今回再読してみると、志士たちの主張が攘夷論から180度転回して開国論になったり、
藩内が勤王派から一転して佐幕派になったり、長州藩が京都で勢力を誇ったと思ったら幕府軍に攻め込まれたりする、
そうしたとんでもなくめまぐるしく激しい「時代の変化」が、論理的に緻密に書込まれていたことに驚いた。
若き日に一度読み、中年になって再読する。そういう楽しみも味わえる小説。
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投稿日: 7か月前 投稿者: muratajupiter
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投稿日: 17か月前 投稿者: k-night
高杉の行動力に脱帽
長州征伐が中心の巻です。
奇兵隊をつくり、坊主になり謹慎したかと思うと藩の重役になって外国と折衝する。
非常にドラマチック。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: SlapShot
時勢
時勢を待つことの重要さ。

ヤクニンの意思決定の為し方。
投稿日: 21か月前 投稿者: Simon Yang
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投稿日: 2010/1/19 投稿者: Brewster★Baker
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