今までの教育や常識として持っていた倫理観では悪と思われ
る人間、職業が、リバタリアニズムの論理(自由・自己責任・
私有財産権)をもってすると不当に貶められているヒーロー
(正義)だということが、様々な例を持って書かれています。
橘氏の判断で原書ではイメージがわかない職業や商品を、日
本人にイメージしやすいように変更してあるので、ロジックが
頭の中にすっと入ってきます。
全てのチャプターが自由、自己責任、私有財産権という人間
として生まれながらに持っている権利を根底に論理が展開されます。
論理的には全て正しいとは思いますが、現実の世界が、思い
つきや運や歴史、好き・嫌いなど論理的ではない理由で成り立
っているので、リバタリアンの論理と現実の世界でズレや違和感
を感じるのだと思います。
荒唐無稽なロジックのような気もしますが、社会科学の基本は
複眼的思考。このリバタリアンのロジックも頭の中に入れること
によって、目の前で起きていることが本当に正しいのかどうかを
判断する一つのツールになると思います。
大学で社会科学を勉強している学生、社会人になったフレッ
シュマンにお勧めします。