ここでいう『不良』とは、『徒党を組んで弱い人を脅かして金をまき上げたり、あぶないクスリをたしなんだりする人々のことではない。コンビにの前で大股広げてしゃがんで、タバコを吸いながら通行人を睨みつけ、路上に痰を吐くような人々のことでもない』(本書『はじめに』p.13より)
では何か? 『世の中の悲劇や不幸の大半』を作る『マジメなよい子』に対する、その反対の人という意味の、不良です。そして、不良になるには、本をたくさん読めばいいとのことです。
しかし今、本は、世の中に満ち溢れています。いい本ならともかく、読む価値のない本まで、初めから最後まで読んでいたのでは、時間の無駄です。買ってしまった本は、読まなきゃ損、と思いますが、それ以上に、時間がもったいないのです。
そこで著者は、『ゴダール式読書法』を勧めています。
『本はテキトーなところを二〇~三十ページも読めばいい』(p.34)というのがゴダール式読書法です。
この本も、この『ゴダール式読書法』について書かれている部分だけ読めば、ちょうど20~30ページの量になります。
その他の部分は、新刊書店や出版業界・流通のしくみから、古本屋や図書館まで、本に関係する、雑学的内容になっています。
私としては、このその他の部分の方が、興味深く、おもしろく、読めました。
このレビューのタイトルに書いた疑問が解けました。なるほど、20~30ページしか読まないのであれば、内容を的確に表す書名をつけても、意味がないという訳か。