不肖宮嶋の生い立ちから始まり、学生時代、駆け出しの頃と続いて、中堅カメラマンとしての現在に至るまでの自伝である。
右寄りの立場は好みではないけれども、露骨に出るわけではなく、茶化した文体にも薄められているから、厭味がない。
しかし、死体が転がる戦場のような極限状態をこの文体で描写するから面白みが出るのであって、平々凡々な芸能ニュースや三面記事の日常を描くには深みに欠ける。
著者の価値観が二転三転して現在に至ったというような自伝ではなく、あくまで現在視点で描いている点でも面白みに欠ける。
不肖宮嶋を読むなら別の著作を勧める。