イラクPKOは話題も豊富。外務官僚は宿営地に閉じこもっているにもかかわらず一人2000ドルもかかる英CR社(コントロール・リスク)の傭兵を雇っているとか(なんちゅう無駄遣い)、カンボジアPKO以来の課題となっていた寿司に関しては、第一次派遣隊長の番匠一佐が北海道のメーカーが開発した冷凍寿司に目をつけて初めて供されたとか、パックされたオデンは野外に放り出すと30分でアツアツになるから便利だとか、自衛隊のミリメシはさすがグルメの国ということで評判が高く、各国から来た兵士も立ち寄るとエキストラ・ラージで注文していたとか。
各国の話で面白かったのは、アフリカの旧ポルトガル領で展開する場合、同じ言語を話すということでブラジルも大軍を派遣するみたいな話 (しかしポルトガルの植民地政策は本当にアバウト、p.98)。あと、イタリア軍のミリメシは美味くて、自衛隊員もしょっちゅう行き来するとか(もちろん赤ワイン付、p.111)、某宗教政党の防衛政務次官はモザンビークPKOを視察した歳に、南アフリカでネタ付きで寿司職人を雇って部隊に感謝されたとか(不愉快だがなかなかやるな、みたいな p.114)、ロシアのミリメシはクレプ(黒パン)が主食で、このクレプには酸っぱい味のビタミンが豊富だから昔からロシアには壊血病になる兵士が少なかったとか(p.183)。
海自の話で素晴らしいのはカレー。海自では洋上で曜日感覚を忘れないため、金曜日をカレーの日と決めていることは知られていますが《ほとんど全艦隊が同時にカレーを作るため、艦長は命令発令してでも他艦に負けるなのハッパをかける(中略)そこで、各艦の秘伝の味が完成しとるのである。ある艦は艦独自の、ある班長は個人の秘があり、その保安体制はイージス・システムの国防秘より固いといわれるぐらい、カレーの秘伝の味のレシピは厚いベールに包まれているのである。ホンマである。TVレポートでは鍋にもモザイクをかけさせたぐらいである》(p.134-)というのは知らなかったなw