2008年暮れから2009年春にかけて書かれたボストン・コンサルタント・グループのレポートを編集したものであり、マクロ経済・金融情勢の分析から経営戦略のアドバイスまでカバーしている。
マクロ経済金融情勢の見通しは、1年経った今の時点で読むとやや悲観的過ぎ、2009年後半以降の回復テンポの速さを予見できていないが、まあそれを言うのはないものねだりだろう。経営戦略としては総花的で、あまりカツンと感じるものはなかった。もう少し、一般に信じられているアイデアの誤謬から眼を覚ますような「眼から鱗を落とす」コンテンツが欲しい。
まあ、様々な企業、産業の経営者を対象に経営コンサルタントが語れば、こういうものにならざるを得ないのかもしれない。コンサルタントだって別に経営者以上の地平が見えているわけじゃない。
しかし「不況期こそ次の時代の帰趨を制する勝負時だ」というポジティブなメッセージを評価しよう。