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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文句なしの面白さ!,
By なみ (東京都大田区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40)) (文庫)
著者の小説は結構読んでましたが、本作はドラマを見て興味を持ち読みました。1巻の内容は昭和20年〜31年までの期間で、8割がたがシベリアの抑留生活です。過酷という言葉でも表現しきれない凄まじい描写があります。 ドラマでは壱岐が部下に向かって 「極北の流刑地で囚人番号を捺され、地下数十メートルの暗黒の坑内で鶴嘴を持ち、11年間にわたって重労働を課せられた」 というセリフがありますが、1巻の内容はまさにこれです。 主人公壱岐の視点で描かれているのでシベリア以外の日本の政治動向などは一切情報がありません。なので抑留生活がなぜ終わったかという 点については曖昧です。 作者の描く人間ドラマは時代を超えた普遍性があり、エンターテイメントとしても十分面白いし、歴史を知るという点でも知識欲を満たしてくれます。自分もまさか30年も前に書かれた小説にこんなにはまるとは思いませんでした。 蛇足ですが1巻で登場する主要人物のモデルを紹介しておきます。 壱岐正 →瀬島龍三 大門一三社長 →越後正一 里井専務 →中村貞夫 秋津中将 →草場辰巳 谷川報道部長 →長谷川宇一 竹村参謀副長 →松村知勝 実名登場 山田総司令官 秦参謀長 梅津総参謀長ほか極東国際軍事裁判の被告全員
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ある男の昭和史,
By カスタマー
レビュー対象商品: 不毛地帯 (1) (新潮文庫) (文庫)
主人公のモデルは陸軍参謀、伊藤忠商事会長、臨調委員を歴任された瀬島龍三氏である。伝記やドキュメンタリーではなく、小説という形を取っているが故に、細部の圧倒的な面白さがとにかく印象的だ。陸軍のエリートとして出発し、東京裁判出廷、シベリア抑留、商社での出世と、刺激的すぎる人生を送った男の半世紀である。ただ、一筋縄ではいかない性格の持ち主である、ライバルの鮫島に比べ、主人公が徹底して「善人」として描かれているため、人物像が平易な点は否めない。個人的には、この点を差し引いても星5つ分の面白さを保証したい。
24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
逆境に、どこまで耐えられるか?,
By
レビュー対象商品: 不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40)) (文庫)
第2次世界大戦敗戦後、主人公で、軍人である壱岐正は戦争俘虜としてシベリアに11年抑留されます。その間にはソ連軍の証人として東京裁判で証言をするという屈辱的な行為を強いられたり、不条理で一方的な裁判で戦犯として25年の強制労働の刑を言い渡され、シベリアの過酷な環境で、死刑にも等しい厳しい労働を課せられたりするのです。彼の目を通して見えてくるものは、読んでいるだけでも胸が苦しくなるほど、過酷な体験です。そこから、一体どれほどの逆境に、人間は耐えられることができるのだろう?という素朴な疑問が浮かび上がってきます。 彼を支えているものは、家族や同僚、祖国への愛であり、自分の確固たる信条であることが伝わってきます。それを読者に伝えているのは、作者の入念な取材や調査を元にした物語構成の力量だと思います。 シベリアから帰還後、商社マンとして第2の人生を切り開く主人公ですが、第2の人生の土台となる体験を描いているのがこの第1巻です。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0
3巻でよいのでは
シベリア拘留と商社での内容がそれなりにリンクしていますが、それほど深くはないかなと感じました。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: Kyouisan
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