現代が死をどのように取り扱うか、、
その問題をハイデガー、バタイユ、レヴィナス、ブランショなどを
手がかりに、わかりやすく紐解いていく。
それぞれの哲学を西谷なりに解釈し、そして自己の論理を展開していく
のであるが、その論理はわかりやすく、美しい。
「固有の死が見失われ、無名の死となり、やがて万人の死が
留保されてだれもが死ぬことのできない世界がやってくる」
移植がある程度標準化された医療となっていく時代、
個人的なことをいえば医師として
自分自身そういう場に直面することが多く、
学生時代に読んだこの本がいままさに現実の問題として
実感される。そして以前読んだときより
さらに刺激的に自分の胸につきささる。