とても見ごたえがある大人の映画です。
一税理士と国税庁の実際にあった飯塚事件を基にした社会派ドラマ。
脱税は絶対にしない、間違っていることは絶対に認めないという信念を持つ主人公・飯塚が
国税庁に目をつけられ、不当な弾圧と戦っていくのですが、
専門的な部分は一般にわかりやすいように簡単に説明をし、あとは己が信念を信じて戦い続ける主人公と、
それを支える家族愛が描かれています。
誰しも自分の身・生活・家族・仕事などは大事だけど、それを超えたもっと大切なもの―
生きるうえでの信念、矜持が熱く描かれています。
家族や周りに迷惑をかけてしまうことと正義感の狭間で苦悩し、戦い続ける主人公は年配の社会人であり、そして父親でもある。
単なる損得を超えたところに人間を人間足らしめる理由があり、誇りがある。
そういうものの尊さを実感させてくれる映画です。
また、苦境に立たされても夫を信頼し、支える妻の姿はまさに内助の功という言葉がピッタリで長年連れ添った固い夫婦の絆を感じさせます。
余談ですが、これが実話を基にしていると聞き、官僚のやり方は平成の世もまったく変わってないなあ・・・と思いました。
外務省や国土交通省に関わる、最近巷で有名になった暴露本もちらほらありますが、
悲しいかな、こういう官吏の体質は悪い意味での日本の伝統なのかもしれませんね。