まったくはじめて読む著者。また、日頃、ライトノベルもあまり読まないんだけれど、情報システムの会社を舞台にし、SEが主人公の話ということもあって読んでみた。
同様のライトノベルには、夏海公司『なれる!SE―2週間でわかる?SE入門』 (電撃文庫)もあるが、こちらほど、登場人物の特徴もなく、また、過酷なSEの現場の実態とかの記述もなく、ちょっと物足りない感じだった。
主人公のSEの元に新しい上司がやってきて、その上司というのが自分より年下のきれいな女性。しかも、彼女は自分が行ったことのあるメイド喫茶でメイドの格好をして働いていた...
っていう設定自体はなかなか面白いと思う。そして、システム開発の現場でありがちな出来事を絡めながらストーリーを展開していくのもいい。でも、何か物足りないのは、やはり主人公とその上司の関係がぼんやりしていて、明確でないのと、双方とも強烈な個性がないということ。
惜しいなぁ。小説は設定やストーリだけではなく、登場人物の造形も大切なんだということかな。でも、こういうの好きだよ。