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本書を読むと,私たち人間はいかに信じやすいか,誤りを犯しやすいかを痛いほど理解できる.
意図せずに,間違いを犯してしまうことを避けるために,無批判に物事を受け入れてしまうことを戒めなければならない.めんどうでも自分でよく考えるということ.自分の感覚を信じすぎないこと.こういう事の大切さを痛感させられる.
また本書では,心理学というものを題材に,“科学”というものがどうあるべきかを,非常に丁寧に述べているところが面白い.とくに実験的に再現することが困難な臨床研究のとらえ方は,自然科学を取り扱う私にも非常に考えさせられるものであった.
たった一つの事例から一般的な結論を出すことの困難さを踏まえた上で,それに挑まざるを得ないときに心得るべき態度.
たとえばこれは,地球温暖化などの環境問題の研究にもいえることなのではないだろうか.
軽い気持ちで手に取った本であったが,どの章も,非常に示唆に富み,面白く,かつ考えるきっかけを与えてくれる内容でした.
私としては,最近では珍しいぐらいに隅々まで熟読してしまう非常に刺激的な本でした.
この本を読めば現代心理学の各種成果について学ぶことができると同時に、もっとも大切な「科学的方法論」も数々の実証例を通じて学ぶことができます。「見ることが信じること」と多くの人が信じていますが、この本を読めば必ずしもそうでないことがはっきり分かります。
超常現象を信じている人も、信じていない人も、読めば目から鱗がおちること間違いありません。ただ結構厚い本なので、コンパクトに読みたい方には、ブルーバックスの「超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ」がおすすめ。
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