腹びれが吸盤になり海底の岩などに張り付くことが多いダンゴウオ、
鼻ツラが短く、目が前面に近い位置に着いているため、
マヌケさを感じる愛らしい表情で何とも可愛らしい魚です。
ころんとした体型に申し訳程度のヒレが付いており、
泳ぐときはこれをヒコヒコと懸命に動かして必死に泳ぐ姿は
何ともいとおしさを感じます。
そんなどうにも人間っぽい表情のダンゴウオ達が満載の写真集、
暗くて殺風景な印象のある東北の海ですが、
ダンゴウオ達とそれを取り巻く豊かな海がそんなことはない事を教えてくれます、
ダンゴイカやイソバテング、チクシトビウオの輝く美しさには圧倒されます、
アライソコケギンポに威嚇され、ちょっと物怖じしてしているダンゴウオには、
本人達の真剣さはさておき、コントを見ているようで笑えます。
各写真には実物大のスケールもありますので、
小さなダンゴウオ達の世界が手に取るように楽しめます。
さて、この写真集の舞台は東北ですが、
細かく言うと東日本大震災で大被害に見舞われた南三陸の海です。
愛嬌いっぱいのダンゴウオや、それを取り巻く美しい海がまた元に戻り、
皆が笑顔でそれを眺めることができる日が来ますように…