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不思議の国サウジアラビア―パラドクス・パラダイス (文春新書)
 
 

不思議の国サウジアラビア―パラドクス・パラダイス (文春新書) [新書]

竹下 節子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

石油のもたらす富をふんだんに消費する女たち。「巨大カルトの国」が我々に問いかける、宗教、フェミニズム、そして人間の幸福とは?

内容(「BOOK」データベースより)

一日五回の祈りタイム、家に閉じ込められる女性たち、金曜日ごとの公開処刑―いかにも窮屈で恐ろしげな事前情報を手に現地を訪れた著者が見たものは、生活コストが安く、女性は働くことさえなく、政治活動や組合活動の必要もない、この世の楽園だった。されど、我々が追い求める幸せは、こうした豊かさの延長線上にあるのだろうか?黒いヴェールに閉ざされたイスラム大国の「五つのパラドクス」を解きほぐし、真の幸福の意味を問いかける。

登録情報

  • 新書: 204ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2001/07)
  • ISBN-10: 4166601849
  • ISBN-13: 978-4166601844
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 17 x 10.9 x 1.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 58,526位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
読み物として秀逸。よく書けている。単なる紹介本ではない。常識で測れない他所の国を分析したものとしてサウジアラビアに関係ない私にも極めて面白く読める。

王族が2万人!その王族が国民総生産の3分の1を消費する!
国民はみな中流階級の上部!(中流の中は外国人労働者)

そして下層階級はいない。民衆の豊かさや自由を努力で勝ち取ったという西洋型の進歩史観がまったく当てはまらない国。税金も無く、教育も医療も無料、誰もが働かずに消費できる社会。「そこに選挙などが必要だろうか」という筆者の問い掛けは同時にデモクラシーこそ正義という欧米の固定観念も盤石さを失う。

しかしそれは先進国が夢見たユートピアなのだろうか?
「資源と金に恵まれ、アメリカン・スタンダードともいうべき市場原理の勝ち組であり、人々の来世の救済までも保証する絶対的真実を所有するというサウジアラビア。そのたどりつつある道を見ていると、比較文化などという甘い言葉は吹き飛んで、哲学の深淵がゆっくりと口を開けてくる。」(180ページ)

この著者は只者では無い。文句無しの名著である。

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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
副題にある「パラドクス」の言葉通り、著者の見たサウジアラビアは、一日5回の礼拝、家に閉じ込められる女性など、イスラムそのものの生活習慣が守られる一方、見方を変えれば、生活コストが低く、女性は保護されたパラサイト生活をエンジョイしている面もあり、政治活動や組合活動も必要もない、楽園ととることもできるのだそうです。しかし、これがイスラムの理想の社会なのでしょうか?さらに、これは女性問題だけでなく、国家全体にも当てはまるロジックだそうです。サウジアラビアには憲法も選挙もなく、議会もつい最近までなかったそうです。しかし、石油収入を背景に、1980年代からは国の所有者であるサウド王家が国民を丸抱えし、教育、医療は無料、石油、電気、水道代も安い上、国民の多くは高級公務員で、労働の搾取もなく、さらに利権などの不労所得も多い、とのことです。 一般国民は、為政者がどのような人間で、どのような主義主張を持つかというより、自分たちが平和で豊かに暮らすことができるということの方が大事だし、それが守られていれば、政治にも関心はない、というような意見を持っている知り合いが昔いました。著者の見たサウジアラビアが社会全体の縮図であるならば、こういう状況を指しているのではないか、と思いました。
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By バスケ好き VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
2001年の上梓だから、少々古くはあり、現在はもう少し女性の社会進出は進んだと思うが、
その点を差し引いても、著者の女性からの視点で、サウジの宗教や文化を紹介しながら、彼ら
の価値観、宗教観から見えて来る、人間の生き様、幸福感って何だろうかと、我々日本人読者
に問いかけて来る良書。1日5回も仕事も中断して、お店のシャッターも閉めてお祈りする彼ら、
女性が自分で運転もできない国、etc. 不思議の国そのものだが、異質な物を受容するこころ
さえ持ち合わせていれば、彼らから学ぶことはとても多いと著者に共感する。
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