相手先の窓口となる人物別に、切り込み方法をまとめている点がユニークだ。アポを取るのも難しい頑固社長には「1回だけチャンスを!」の一言が効果的だと言う。逆に飛び込みの話でもじっくり聞いてくれる部長は、その後の進展が期待できない「瀬戸物の卵」である場合が多いと言い、上級の上司に会わせてもらうための話術を披露する。また、あえて入社2、3年目の若手社員を窓口として味方につける方法も有効だと指摘。「女性社長はやりづらい」といった話はむしろ逆で、イエス・ノーをはっきり答えてくれてくみしやすいと、自らの経験を語る。
さらに「金魚とピラニア」「絶世の美女」など、自ら役立てたという小話集を公開している。
その一方で、営業マンはスマートでなければいけない、売れない営業マンには鈍感な人が多いなど、手厳しい指摘も忘れていない。
(日経ビジネス 2002/04/29 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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上司が著者のことを「ああいえばこう言う。こういえばああ言う。」と評したというくだりがあるが、この本を読めばそういった情景も思い浮かぶ。
「営業が趣味」で「あの手この手で言葉を紡いで」成績が上がればこれほど楽しいことはないであろうことは、理解できる。著者は、「女性」である点を最大限に見方にしていると思うが、それだけで成績を上げているわけではもちろんない。
「人を見極める能力」「こう着状態を打開するテクニック」「自身にたいするプライド」等、著者から学ぶべきことは大変多い。
営業について書かれた類書もたくさんあるが、お客様と向かった「商談」の場面のトークについて、これだけ豊富な実例をあげて紹介された本は見たことがない。この本を参考に自分なりのアレンジを加えて、明日からでも活用できる内容は、大変勇気を与えてくれた。
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