不幸、がタイトルに入る本、なら例えば、同じ集英社新書の加賀乙彦『不幸な国の幸福論』がある。が、加賀氏の本と比べると勝間さんの本、見劣りせざるをえない。責任を持ってリスクを取ることは大切だが、それは望まぬうちに誰もがさせられていることではないか。happiness(幸福)はまさしくhap(運)次第、
hap が味方についてもおかしくはなかったのにそうはならなかったゆえに多くの人のunhappiness(不幸)はあるのではないか。勝間さんに決定的に不足しているのは、この悲劇のセンスのように思う。加えて勝間
さんの文章、怖いほどに断定的な、ドグマティックなものになってないか。もはや勝間教、のようにも思う。勝間さんの説く所が裏側から語った幸福への道であるなら、そういう道をとってまで幸せにはなりたくない。