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不平等の再検討―潜在能力と自由
 
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不平等の再検討―潜在能力と自由 [単行本]

アマルティア・セン , 池本 幸生 , 野上 裕生 , 佐藤 仁
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,255 通常配送無料 詳細
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商品の説明

メタローグ

本書は、インド出身のノーベル賞経済学者である著者が、一般の読者向けにできるだけ平易に、彼独特の厚生経済学の射程を解説したものである。ロールズの『正義論』からの影響と彼への批判を軸に、経済学と倫理学を架橋しつつ、個々人の平等と自由を目指す社会制度の諸矛盾を究明する。政治的陥穽におちこむことなく、いかなる平等をどのようにしてこんにちの社会に設定するか、繰り返し問い続ける本書は、諸問題の広がりを参照させる多数の註と、膨大な参考文献の海を提示する難物でもある。本年九月には最新作『自由としての発展』を刊行、社会保障と政治的自由の連環を論じ好評を博した。(小林浩)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright メタローグ. All rights reserved.

出版社/著者からの内容紹介

著者が自らが編み出した,人間がいきていく際の質そのものを考慮して人間の福祉を評価する「潜在能力アプローチ」は,厚生・開発・環境等の経済学にとどまらず,法律・倫理・哲学にも多大な影響を与えた.本書はこの手法を使い,「人間が多様な存在である」という前提にたって,様々な「不平等」について評価・分析する.

登録情報

  • 単行本: 326ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1999/7/15)
  • ISBN-10: 4000028782
  • ISBN-13: 978-4000028783
  • 発売日: 1999/7/15
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 67,290位 (本のベストセラーを見る)
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31 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私たちは簡単に「平等」だとか「結果の平等」「機会の平等」、
「能力」や「学力」という言葉を使ってしまうし
定義することなしに疑うことなしに暗黙的に
共通見解を持っているような気がしたまま話を進めてしまう。

けど、何の平等なのか。

それをこの本は問う。
何かに価値を置いてそれを平等化すれば、他のものが不平等になる。
だから、平等を判断するときには
何を目的として検討するのかを考えた上で、
人間の多様性を認めて所得、効用、自由、幸福など
複数の変数に焦点をあて、ある空間を選択しないといけない。

視点としてセンは「機能を達成するための自由」をあげていて、
それに影響してくる変数として潜在能力をあげている。

センが最後の部分で
「本書は、平等が用件とするものの性質と範囲を検討することを目的としてきた」
と書いているように、
この本は実際にどの場面において何の平等をどう是正するか、ではなく
平等問題を考える際の手法について語っているので抽象論ではある。

内容はなかなか難しいけれど、考え方自体が目から鱗なので、
日本で不平等や格差問題を論じる人にはぜひ読んでほしい一冊です。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Dominos
形式:単行本
 本書は人間が多様であることを前提とした上で、従来の「不平等(あるいは平等)」の評価方法を批判的に分析し、「不平等」をより適切に評価するためのアプローチあるいは公理のようなものを提示しようとしている。
 その人のある目的・機能を達成するための「潜在能力」の差に焦点をあてることで、より適切な「不平等(あるいは平等)」の評価を行おうとする。ベンガル大飢饉を幼少の頃に目の当たりにしているインドの経済学者である著者が、平等ということに対する強い意識を持って、弱い立場の人々の目線から、経済学という数字中心の世界に人間的な要素を取り込もうとした新しいアプローチに触れることができる。

 10年ほど前に購入して読解の難しさにつんどく状態になってしまっていたが、最近、サンデルの「正義」や、「ガンディーの経済学――倫理の復権を目指して」を読んだのをきっかけに改めてチャレンジしてみた。
 一般読者向けに書かれた本ということであるが、本書の目的がある意味公理的な方法論を提示することにあるため、議論は抽象化、一般化する方向に展開されており、読み進むにはやはり骨が折れた。学術的な議論がされて難解な4章から6章は飛ばして読んでも、ある程度理解はできると思う。
 
 
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
潜在能力 2007/8/2
By 梅林
形式:単行本
アマルティア・センのキーワードは潜在能力である。

その観点から不平等について考察を加えた一冊。

虐げられた立場にいる人に対し、我々にできることは、潜在能力を引き出す手助けをすることであるとセンは語る。

難解だが、地球規模で読まれて然るべき1冊であると思う。
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