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けど、何の平等なのか。
それをこの本は問う。
何かに価値を置いてそれを平等化すれば、他のものが不平等になる。
だから、平等を判断するときには
何を目的として検討するのかを考えた上で、
人間の多様性を認めて所得、効用、自由、幸福など
複数の変数に焦点をあて、ある空間を選択しないといけない。
視点としてセンは「機能を達成するための自由」をあげていて、
それに影響してくる変数として潜在能力をあげている。
センが最後の部分で
「本書は、平等が用件とするものの性質と範囲を検討することを目的としてきた」
と書いているように、
この本は実際にどの場面において何の平等をどう是正するか、ではなく
平等問題を考える際の手法について語っているので抽象論ではある。
内容はなかなか難しいけれど、考え方自体が目から鱗なので、
日本で不平等や格差問題を論じる人にはぜひ読んでほしい一冊です。
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