Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ (ハヤカワ文庫SF)
 
イメージを拡大
 

不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

パトリック オリアリー , Patrick O’Leary , 中原 尚哉
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報


商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1962年の晩夏、小麦畑で寝ころがっていた少年マイクとその弟ダニエルは、空飛ぶ円盤を目撃し、ふと気がつくと秋になっていた…40年近くが過ぎ、CM監督になったマイクと英文学教授のダニエルは、二人とも死んでいた。だが、どちらも死んでいることは自覚していない。二人をそれぞれに訪れた謎の男タカハシが、疎遠になった兄と弟にお互いを見つけだすように脅すが…P・K・ディックの後継者と評される著者の話題作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

オリアリー,パトリック
1952年9月13日、ミシガン州サギノー生まれ。州立ウェイン大学でジャーナリズムを学ぶ。詩を北米の文芸誌に何篇も発表している。1995年に発表した第一長篇『時間旅行者は緑の海に漂う』は、90年代のフィリップ・K・ディックを思わせる作品と評され、好評を博した。オリアリーの小説は、ドイツ語、フランス語、ポーランド語などに翻訳され、ロシア語版も出版される予定。広告代理店でアソシエイト・クリエイティヴ・ディレクターとして働くかたわら、詩や小説を発表しつづけている。デトロイトで妻クレアと二人の息子と暮らしている

中原 尚哉
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 518ページ
  • 出版社: 早川書房 (2003/05)
  • ISBN-10: 4150114447
  • ISBN-13: 978-4150114442
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 675,833位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告


この商品にタグをつける

 (詳細)
タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。
※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
原題は「THE IMPOSSIBLE BIRD」

初めて読んだ時は普通に感動した。
何年か過ぎ、先日改めて本作品を読んだとき、結末で泣いた。
弟ダニエルという主人公の優しさに感動した。
弟を理解した時の兄マイケルの優しさも素晴らしい。

この作品は、突拍子も無いユニークなアイデアから生まれた
世界を使って、兄弟の死後の人生? を描いた物語である。
弟ダニエルの話、兄マイクの話が入れ子になっていて、
それぞれ自立しながらクライマックスに向けて重なり合う...
と思いきや、話の構成としてそれぞれの話が交差して通り過ぎてしまう。
一度読者のテンションをガクンと落とされたところから、
感動の結末に向かう。
その構成力が見事。
主人公達、登場人物たちそれぞれが個々に魅力的で愛に溢れている。
特に子供時代の日記、子供の描写は特筆すべき観察力と表現力だ。

惜しいところは、作中には言葉遊び、謎かけが散りばめられており、
その訳がどうも適切ではないと思われるところ。
翻訳者はさぞかし苦労したことだろう。
邦訳は「不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ」となっているが、
この著者の前作(「時間旅行者は緑の海に漂う」)でも中原氏が翻訳しており、
『またやらかした』という感じである。
評判に併せて、タイトルをディック風に仕立てたのだろうが、
原題の方がすっきりしていて、表現したい内容も明快だ。
その延長のようなげんなりする翻訳が所々見られる。
本作品は、全然ディック風ではない!

しかし、本作品の魅力は、そんな駄目翻訳ぐらいでは色褪せないほど
素 晴 ら し い !!
ファンタジーを理解できる人は、ぜひ一度読んでください。
心温まる名作です。

このレビューは参考になりましたか?
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
 物語の冒頭は、どこかほろ苦い少年時代の回想シーンで始まる。金色の穂が揺れる、1962年の小麦畑に寝ころんで、「死ぬのってどんなだろうって、考えたことある?」と問い掛ける八歳の弟と、「たまに」と答える十歳の兄。二人は性格も好みも全く違い、喧嘩ばかりしているけれど、兄弟という分かちがたい絆で結ばれている。けれどもその絆は、互いを別個の存在として分かつ揺るぎない壁でもある。二人はある時期、離れ離れになっていた。そのことについて、冒頭では詳しく語られないけれど、二人の心に暗い影を落としているらしいことが仄めかされる。「もしぼくが死んだら、きみも死ぬ?」「もちろん」幼い兄弟の、他愛もないけれども切実なこのやりとりを、一言ももらさず聞き取っている存在があった。想!像を絶する科学力とともに、真空の宇宙と同じほどの精神的欠落感を抱えた、途方もなくお節介な存在が・・・。

 最後まで読み終わると、冒頭の十ページあまりに、その後の愕然とするような展開や結末に結びつく、ありとあらゆる複線や仄めかしがぎゅうぎゅうに詰め込まれているのが分かる。物語への感動とは別に、その練り上げられた構想自体に、なんだか感心してしまう。よくもまあ、ここまで底意地悪く仕込むものだと・・・。正直なところ、物語内の「黒幕」よりも、この作者のほうがよほどたちが悪いように思える。人生の意味をつかみかねて右往左往して生きていたような二人の中年男の兄弟に、これでもかというほど過酷で皮肉な運命を与えて追い回し、殺した上に死を奪い、その他のあらゆるものをも奪い?生きることの真の意味や価値を自力で悟るところまで追い込んでしまう。それは物語の「黒幕」の意図ではなく、作者の意図である。登場人物にしてみれば、作家こそ宇宙の怪物ではないかと思う。でも作家なんて、そもそもそういうものかもしれない。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 UFOを目撃した少年時代の兄弟の話から、「ダニエル・グリンが、自分が死んでいることを知らなかったとしても、無理はなかった」といきなり飛躍されても、困ってしまう。成人したマイクとダニエルの兄弟のまわりで、訳の分からない出来事が続き、説明もないまま、Dで始まる魔法の言葉(デス)やらハミングバード(ありえない鳥)、空飛ぶ男だとか越境者だとか、思わせぶりな言葉を繰り出されても、つきあっていられない。この作品の「夢の論理体系」がP・K・ディックの世界に通じていると言われても、冗談でしょう、せいぜい『マトリックス』程度の安っぽいアイデアじゃないかと思ってしまう(映画そのものは好きです)。でも、投げ出したくなるのをこらえて最後まで読み進めていくと、とてもリリカルで、静謐で、不思議な安らぎに満ちた結末(本物の死)に出会うことができる。──気に入った台詞を一つ。「相手はエイリアンなのよ。まったくちがう生命体。魚はわたしたちの直接の先祖よ。魚も人間も水から生まれる。子宮のなかで水にひたされて命をさずかる。鳥はちょっとべつの生きものなのよ。エイリアンが鳥に共感したとしても不思議はない。逆もまたおなじ。奇妙ね。鳥は人間の言葉を真似できる唯一の動物で、歌もうたえる。それでも鳥は、完全な他者なのよ。鳥の目に映る世界を想像してみて」(キリスト教で、魚はイエスの象徴です。)
このレビューは参考になりましたか?
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   
関連するクチコミ一覧


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す











この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック