登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
初めて読んだ時は普通に感動した。
何年か過ぎ、先日改めて本作品を読んだとき、結末で泣いた。
弟ダニエルという主人公の優しさに感動した。
弟を理解した時の兄マイケルの優しさも素晴らしい。
この作品は、突拍子も無いユニークなアイデアから生まれた
世界を使って、兄弟の死後の人生? を描いた物語である。
弟ダニエルの話、兄マイクの話が入れ子になっていて、
それぞれ自立しながらクライマックスに向けて重なり合う...
と思いきや、話の構成としてそれぞれの話が交差して通り過ぎてしまう。
一度読者のテンションをガクンと落とされたところから、
感動の結末に向かう。
その構成力が見事。
主人公達、登場人物たちそれぞれが個々に魅力的で愛に溢れている。
特に子供時代の日記、子供の描写は特筆すべき観察力と表現力だ。
惜しいところは、作中には言葉遊び、謎かけが散りばめられており、
その訳がどうも適切ではないと思われるところ。
翻訳者はさぞかし苦労したことだろう。
邦訳は「不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ」となっているが、
この著者の前作(「時間旅行者は緑の海に漂う」)でも中原氏が翻訳しており、
『またやらかした』という感じである。
評判に併せて、タイトルをディック風に仕立てたのだろうが、
原題の方がすっきりしていて、表現したい内容も明快だ。
その延長のようなげんなりする翻訳が所々見られる。
本作品は、全然ディック風ではない!
しかし、本作品の魅力は、そんな駄目翻訳ぐらいでは色褪せないほど
素 晴 ら し い !!
ファンタジーを理解できる人は、ぜひ一度読んでください。
心温まる名作です。
最後まで読み終わると、冒頭の十ページあまりに、その後の愕然とするような展開や結末に結びつく、ありとあらゆる複線や仄めかしがぎゅうぎゅうに詰め込まれているのが分かる。物語への感動とは別に、その練り上げられた構想自体に、なんだか感心してしまう。よくもまあ、ここまで底意地悪く仕込むものだと・・・。正直なところ、物語内の「黒幕」よりも、この作者のほうがよほどたちが悪いように思える。人生の意味をつかみかねて右往左往して生きていたような二人の中年男の兄弟に、これでもかというほど過酷で皮肉な運命を与えて追い回し、殺した上に死を奪い、その他のあらゆるものをも奪い?生きることの真の意味や価値を自力で悟るところまで追い込んでしまう。それは物語の「黒幕」の意図ではなく、作者の意図である。登場人物にしてみれば、作家こそ宇宙の怪物ではないかと思う。でも作家なんて、そもそもそういうものかもしれない。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|