椎崎さんの作品は好きなものが多かったので、あらすじを読んで購入しました。
健気だったり一途だったりする受けが好みの傾向だったので、表紙の男前っぷりに正直どうかなぁと思いながら読み進めたのですが、いい意味で期待を裏切られました。
かなり受けが恰好良いんです。容姿が地味やら目つきが悪いやらと表現されていましたが、そんなことはさっぱり気になりません。とにかく、性格が格好良くて、兄貴肌で、スパーンと竹を割ったような人柄で、でもちょっと隙があったり嘘がつけなかったり、と、この人に惚れないなんて嘘だろうと(自分は)思えるくらい格好いい大人の男の人でした。受け視点で綴られるお話なので、攻めの心理描写がないのですが、読み進めていくうちに、この人だから攻めが本気で惚れたんだなと納得がいきました。
最初から恋愛感情や好意があって始まった付き合いではなかったけれど、お互いを知り合っていく内にお互いに本気になっていって、でもすれ違いが起こって…という流れでしたが、切なくなったりドキドキしたり、両思いになってからは思わずにやけてしまったり、と最後まで楽しんで読めました。
椎崎さんの作品でよく出てくるような常識の通用しない人もチラッと出てきますが、それもスパイス程度でしたし、いい味を出している受け攻めそれぞれの親友もいて、全体的に重苦しくなく、かと言って軽すぎず、の恋愛小説だったと思います。
全体的に星は四つかなーと思ったのですが、受けを大絶賛している気持ちを込めて星五つで。