ようやく、といって良いだろう。長いあいだ待ち望まれていたランシエールの代表作品を読むことができるようになった。待った甲斐があって実に良心的な翻訳と解説で、じっくりと付箋を貼りながら腰を据えて読むのにもってこいである。もちろん装丁の見事さに定評のインスクリプトの出版物なので、急いで読まなくても本棚を美しく飾ってくれるだろう。本書を読んだら、ぜひとも次のステップとしてジジェクのTicklish Subject(verso 1999 いまだ日本語訳なし)の第四章を読んでほしい。本書の内容をより深く理解するための最良の文献である。