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不味い!
 
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不味い! [単行本]

小泉 武夫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (31件のカスタマーレビュー)

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   農学博士にして、「食の冒険家」を自称する著者が、あらゆる場所で体験した不味い食べ物に関して、ユーモアたっぷりにつづったエッセイ集。取りあげられている31品は、かつて昆虫やヘビ、ネズミなど、世界中の珍料理を食べ尽くしてきた著者にして「不味い!」と言わしめた「ツワモノども」である。「俺」という1人称でのぞんざいな語り口は、辛口で痛快そのものだが、それだけではなく、醸造学や発酵学を専門とする著者だけに、食文化への確かな知識を授けてくれる点も魅力だ。

   なかでも、やはり目を引くのは、数々の悪食の武勇伝。カメムシの幼虫や、カラスの「ろうそく焼き」、羊の血の腸詰など、本書には、想像を絶するメニューが多数紹介されている。中国では、20年ものの自家製蛇酒の、あまりのアクの強さにのたうち回り、韓国では「ホンオ・フェ」という発酵させたエイのアンモニア臭に涙する。その光景は、まさに著者の言葉どおり「不味さとの対決」といえる壮絶さである。しかし意外にも著者は、その不味さを、新しい食の発見として楽しんでいるから驚かされる。

   本書で、怒りをもって「不味い!」と断罪されているのは、そうした珍料理に対してではなく、ビールやカレー、刺身にラーメンと、私たちが普段から食べ馴れている食品に関してだ。著者は、化学調味料を多用するデパートの惣菜に不快感を覚え、冷凍保存した白焼きを平気で出す鰻屋の「職人根性の欠如」を嘆く。そこから浮かんでくるのは、あまりにも歪んでしまった現代社会の食生活であり、それを平然と受け入れてしまっている私たちの心の貧しさなのである。(中島正敏)

内容(「BOOK」データベースより)

ふらりと入った居酒屋で、町の定食屋で、出張先のホテルの食堂で、海外旅行中のレストランで、思わず「不味い!」って叫んだことはありませんか。ビールのつまみ、丼もの、焼肉定食、ラーメンから、学校給食・病院食、そして世界あっちこっちで体験した強烈な食べものまで、「ジュラルミンの胃袋」の持ち主・コイズミ先生を「ぎゃふん!」と言わせたツワモノども。不味いものが、なぜ不味くなったのか判る、薀蓄たっぷりの傑作な一冊。

登録情報

  • 単行本: 185ページ
  • 出版社: 新潮社 (2003/05)
  • ISBN-10: 4104548022
  • ISBN-13: 978-4104548026
  • 発売日: 2003/05
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (31件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 444,215位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
食べながら「おいしくないなぁ」とげんなりすることは誰にでもあるけど、なぜ不味いのか、その理由をきっちり分析することはなかなかできるこっちゃない。でしょ? それが本書ではビシビシと的確に述べられているのだから気分がいい。
たとえば「活のよくないエビを使うと、エビは自己消化を起こしているので」(不味いフライ)などと生物学的・化学的にズバリと不味い理由を指摘する。わかりやすい。

また、この人は科学者だけど食いしん坊でもあるので、科学的(生物学的・化学的・生理的)な要素だけでなく心理的な要素もきっちりフォローする。食材的には完璧な蕎麦でも、それがバーコードのように寂しい量とレイアウトであると心理的に美味しくない。食通は「量より質が大事」と言うかもしれないけど、俺たちは素人なんだから量も欲しいじゃん? 小泉先生は「量が少ないのは不満」と、俺たちの側に立って物を言ってくれてる。うれしいよね。

この人は名文家でもある。「俺はもう諦めも早く、心で泣いた旅だった。」とか、爆笑しました。文として意味は通らないけど気持ちはものすごく伝わる。
いやもう、空前絶後の名著・名批評だと思います。発売直後は無視して今ごろ読んですみません。でも良い本の賞味期限は長いから、いつ読んでも旬ですよ。読書欲を満たし食欲をそそる一冊です。

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By arietta
形式:単行本
日本経済新聞の木曜日夕刊の連載『食あれば楽あり』でおなじみ、東京農大・小泉教授の痛快エッセイだ。『食あれば・・・』の愛読者なら、読んだだけで目の前に炊立ての米が香り、舌に肉汁の味が広がる、教授の名調子はご存知と思う。小生も『納豆の快楽』を読んで口の中がネバネバしつつ涎でいっぱいになったクチだ。ところが今回は真逆の「不味い!」という刺激的なタイトル、その中身や如何にと思いきや、流石は小泉教授だ。蛇酒、シュール・ストレミング、ホンオ・フェ、羊の血の腸詰、・・・これまた読んだだけで鼻が曲がり、舌が捩れる名調子(?)だ。とにかく最後まで腹を抱えて笑えること請け合いだ。

但し、この本の真価はそこに在るのではない。10年かけて汚染された湖が、生水の飲める湖に生まれ!変わったという、フィンランドのパイヤンネ湖の挿話一つ取っても良い。これは、文明や合理性や商業主義、一過性のグルメブームで踏みにじられた、現在の食文化に対する強烈なカウンターパンチの書でもあるのだ。ここの点においても、本書は小泉教授のこれまでの著作群に連なる傑作エッセイと言える。小泉ファンのみならず、食に関心ある者(つまり大抵の読み手)ならば、必ずや得るところ大であろう。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vatmideo トップ500レビュアー
形式:文庫
ホテルのティーバッグのお茶や、バイキングの朝食の鮭。その味気なさは分かる。

カブトムシやら、カイコといった虫が美味しかったり、そうでなかったりするのは仕方ない。食う方がおかしい。

が、「不味いよ」といわれたカラスの肉は確かに美味しくなかった。果して何味だったのでしょうか?

1.ロウソク

2.線香

3.きなこ

と、まあ、懲りずにいろいろ食べる人のエッセイ。世界中のゲテモノが味わえる。食わなくてはならない状況の著者の脂汗も笑える。面白いよ。
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最近のカスタマーレビュー
とにかく楽しい本です。
名著です。食べ物に文句をつけると明治生まれの祖父にそれはそれは叱られた過去を持つ私です。故に食べ物に文句を並べる人びとには絶対に好感を持つことなく生きてきてほぼ半... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: aozora
読むときに注意。
小泉節満載の一冊・・・であるが、読むときに注意。食べながら読むと、食欲がなくなる。小生、それで箸が進まなくなった。素晴らしい一冊だ。
投稿日: 4か月前 投稿者: ナカノ
面白い
小泉武夫先生のエッセーは新聞でよくお目にかかり、学者以上の人間味があり面白いなと感じていました。本書も本当に期待通りでした。普通の人では経験出来ないような食べ物を... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 老いる覚悟
イラストが傑作
『不味い』と『ぶっかけ飯の快感』の2冊同時に購入しました。内容は前者の方が面白かった。... 続きを読む
投稿日: 2010/5/19 投稿者: アマゾン536
うーん。いまいち。
椎名誠氏の文庫本中、この人の話題があり、興味本位に買ってみました。
確かテレビでも活躍している人だったという記憶もあったので。... 続きを読む
投稿日: 2010/2/18 投稿者: しぇんやん
コストを考えてみよう
... 続きを読む
投稿日: 2009/3/8 投稿者: su-darardarara
読んでて不味さが伝わる本
美味いと表現している本は数あるけど、これほど不味いを列挙した本は無い。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/7 投稿者: 勤労奉仕
醸造食品への愛に脱帽(笑)
この本、表紙のインパクトがずいぶんと売り上げに貢献していると思います。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/18 投稿者: 馬場伸一
本当に不味そうだ
発酵学の権威でも、学術的なことは非常に解りやすく、なおかつユーモラスなる私情を含んだ本当に面白かったです。獣の匂とかは今まで実感とかはなかったですけど、不味さの原... 続きを読む
投稿日: 2008/3/7 投稿者: 船乗二朗
不グルメ
世に美味いものの話を書いた本は数々在っても、不味い食いものの本はほとんどない。... 続きを読む
投稿日: 2006/12/11 投稿者: 吉右ヱ門
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