著者である京都大学経済研究所の刈屋武昭教授は、2000年に日本不動産金融工学学会を設立して会長職に就くなど、我が国の金融工学研究をリードしてきた。そうした立場から日本の「失われた10+α年」を検証すると、金融工学的視点を欠いた不動産の日本的価値や所有概念が原因で有効活用できていなかったと言う。
日本の企業には、不動産を建物や設備などの資産と同様の「経済財」と捉える慣習が希薄だと指摘する。不動産を自らのビジネスモデルの下に有効活用し、将来の営業利益キャッシュフローを作るという概念(収益還元価値)が浸透していないために、企業価値創造の活力がそがれていると警告する。
経営者はいま一度、不動産とは何か、その機能を有効に生かした企業価値創造法とは何かを問い直すべきと説き、不動産リアルオプション、価値とリスクの評価、有効利用と最適保有、不動産の証券化など、不動産金融工学の基本領域について解説を加えていく。
登録情報
|
この商品にタグをつける(詳細)タグは、商品との関連性が非常に強いキーワードまたはラベルのようなものです。
タグにより、すべてのお客様がお気に入りの商品の整理と確認を行うことができます。 ※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら |
不動産の証券化のスキームの説明や、DCFやリアルオプションアプローチを用いた不動産価値の推定の仕方、そして簡単な数値例を含むケースをわかりやすく説明してある。
しかし、実際にファイナンスを学び、DCFとはなにか、リアルオプションとは何かを心得ており、それによる価格導出などができる人たちにはやや退屈な内容となっている。
よって一般の方々がタイトルの通り"不動産金融工学とは何か?"を知るためにはお勧めの本。
ただ、筆者のマクロ経済に関する視点にはやや疑問が残る点も。。。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|