フィリップ・K・ディックを想い起こさせるタイプの変な作品。
暗い近未来SF・・・と想って読んでいたらだんだんオカルトの方へ・・・しかしそれでも何故かきちんと纏まっている。
感染防止の為、人々がセックスをしなくなり、子供も試験管で作られる日本が舞台。自慰が推奨されたがそれも過去の話で、「自慰って何だろう」と言うくらい、セックスが人々の生活と切り離されてしまっている。
自ら出産を望み、試験管の中で出来た子を自分の腹の中に一度移してから産む「腹子」にも笑った。しかも男がやっている。中にはゲームのヒロインに入れ込み過ぎて、わざわざ腹子で産んで理想のゲームヒロイン、いや娘を育てようとする男とか、色々とアイデアが楽しい。
物語としても実に面白かった。三人のヒロイン達もなかなか魅力的。