レンタル版では見られないというのが売りの特典映像「公開初日舞台挨拶」だけど、
とにかく解像度が絶望的に低くてビックリした。まさに“VHSの3倍録画を数十回も
再生して劣化した画像”みたいなボロボロの画面だ。
最初からBDの特典として収録するつもりでカメラをまわしているのなら、
今時のHD画質のテレビで再生に耐えうるようなソースで
撮影しておくべきだったのでは? セル版の目玉がSD画質で収録とは寂しすぎる。
数々のインタビューを見ると、低予算とキツいスケジュールに難儀した映画らしいが、
ロケーションの美しさも際立っていて、映画としての体裁は保っていると思う。
次第に不倫の深みに嵌ってしまう主人公の津田寛治や、ミステリアスなヒロイン役の
嘉門洋子は好演。嘉門は黒々とした茂みも披露する頑張りだ。
感情の起伏が大きく出ないキャラクターのせいか、嘉門洋子の演技を評価しない声も
あるようだけけど、ああいう淡々とした女だからこそ官能シーンでのギャップが
良いのだと思うなぁ。
メイキング類も全くなく、映像特典が物足りないけど、
難病で家族や恋人と死別するような異口同音の泣かせ邦画が多い昨今、
こういうエロス・ノワール作品は貴重なジャンルなので頑張って欲しいです。