出版当時に読んでから、いまだ参考になる本である。
姦通罪が法律上は廃止されても、依然として不倫は「道に外れた」行為であるという倫理観を持っている人は多いと思われるし、現に不倫中の人であってもなにがしかの罪悪感を感じている人もいるであろう。そのやましさが恋愛の味付けになるという人もいるのかもしれないが……。
弁護士が不倫に絡む仕事をするとなると、もっぱら離婚に際したカップル+αということになろうか。配偶者が不倫をしている人の場合、既婚者と不倫をしている人の場合、浮気をしている最中の既婚者の場合、それぞれが法律的に関わる、あるいは「法を犯す」と考えられる場合を具体的に解説する。
それら諸々の面倒くさいリスクをきちんとマネジメントして、それでも不倫をするか。それとも、リスクの大きさを心得て不倫を控えるか。それは各人の責任おいてなされることである。
関係ができてしまったことはなるべくしてなったのだから仕方がないとして、今後をどうするか。当事者としては気が重くとも、現実を見なくてはいけなくなったときの参考になる。
が、リカツという言葉が登場してきたように、抜け目なく自分にお得な離婚をすべく、こういった本を参考書にして離婚を準備している人を想像すると、ちょっと怖いかも。