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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
 
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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち [単行本]

内田 樹
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (81件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

下流志向
我が国の格差問題の原因について、1つの衝撃的な解答を示す書。若年層が社会から逸脱し下流に落ちるのは環境ややる気の問題ではなく、まともな生活を営むうえで決定的な能力が欠落していることによると説く。著者の専門は文学・思想史であり、統計的な分析や実地調査に基づく分析は用いていない。しかし、人間のあり方そのものを深く洞察する手法で「学び」と「労働」を放棄する若者の思考のメカニズムを、説得力をもって解明していく。

我が国で下流に落ちる若者たちは、人類史上初めて登場したタイプではないかと言う。彼らは生きるために必要な知識を学ぶという当然の行為を否定する。その裏には「無知のままで生きる不安を感じずにいられる」という絶望的な特徴があると指摘する。これは貧困や劣悪な生活環境によって「教育を受けたいが受けられない」といった、従来存在した下層社会の問題とは根本的に異なる。彼らにとって教育や労働は強制された「苦役」でしかなく、避けられるものならば避けて通りたい面倒ごとにすぎないと言う。

そうした若者が増殖する原因の1つは「孤立化」だと言い、社会の目に見えない相互扶助ネットワークから一度逸脱してしまうと、下流生活が定着化してしまうと憂える。


(日経ビジネス 2007/03/26 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

日本の子どもたちの勉強時間は年々短くなり、いまや世界でも最
低水準になってしまった。彼らは、積極的に「学び」から逃避している。その結
果が学力低下を招いているのである。
また、若者たちも「労働」から逃避している。85万人といわれるニートは、自
らの意思で知識や技術を身につけることを拒否して、自分探しをしながら階層下
降している。
格差社会ニッポンのなか、逃げ続ける新しいタイプの弱者たち。
このままでは日本社会に未来はない。
なぜこのような事態が訪れたのか、処方箋はあるか──いまもっとも注目され
る論者が、難問に挑む!

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/1/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062138271
  • ISBN-13: 978-4062138277
  • 発売日: 2007/1/31
  • 商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (81件のカスタマーレビュー)
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41 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tsuruko
形式:単行本
 学ばないのも、働かないのも、自分を「消費者」と位置づけているからだ、という主張に、ナゾが解けたような気分になった。
 勉強は、最初から消費者として見れば「割に合わない」。これ勉強して何になるのか?が示されていないから。しばらく学んでみないと学びの意義は実感できない。そしてそんな曖昧な商品には、賢い消費者は手を出さない。
 大抵の労働も、消費者として見ればやはり割に合わない。サラリーマンは自分が提供した労働以上の給料はもらえない。そうでなきゃ会社に利益が残らず、会社の経営は成り立たないのだから、当たり前だ。そしてそんな自分が損する取引には、賢い消費者は手を出さない。
 彼らは怠けているのではなく、勉強も労働も、こういう合理的判断に基づいて積極的に拒否しているのだ、と言われて、深く納得。そしてこういう「消費者」であることに徹した態度によって、学校も行かず就職もせず、自分からわざわざアッサリ経済的貧困に陥っていく。これが「下流志向」。自分では何も生み出さず、何も作らず、目の前にある商品を、その時点で割に合うかどうかで選ぶだけ。
 どこかで視点を切り替えないと、世の中は没落貴族のような賢い消費者だらけになってどんどん地盤沈下していくのだろう。だけど、学ぶ喜び、働く喜び、というコトバがかなり空々しく聞こえるのも事実だ。生産者、労働者としての充実感って、あんまりその辺でお目にかからない。むしろ虚しさのほうがずっと目に付く機会が多い。
このレビューは参考になりましたか?
209 人中、179人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
視点の導入 2007/3/6
By kokodokodoko! トップ1000レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
まずこの本の購入前のご注意です。

仮説→調査→検証 はご期待なさらないでください。

本書はあくまで,最近いろいろ話題になっている本に想を得ながら,頭の中で組み立てた内田樹に見えた現在の本です。

学術書ではありません。専門分野の易しい解説でもありません。おじさんが「うぐぐぐむむむ」と考えたことの講演をとりまとめたものです。

家族がニートになったとかでお悩みの方は手にとってもお役に立ちません。

著者はなぜ働かなくなったのか,学ばなくなったのかを考えただけで,現状そうなってしまった人への解決案とかは提示していません。

また,自分が今,学びたくねー,働きたくねーの方は,

「自分はちょっと違うなぁ」と違和感を感じることでしょう。

あくまで,おじさんが読んだ書物と接する学生から得た印象で論じる「下流志向」です。

とここまでお断りしたら,もう褒めても良いでしょうか?

面白かったのですよ。

大抵の現状を切る系統の本って読んでいて,思い込みすぎとか,うそくせーとか,これじゃ新聞の社説だよーとかになってしまうのですが,

この本は縦横無尽な論じ方が心地よく,また,この視点は自分には無いなぁがたくさん詰まっていて,読み得でした。

まるごと信じちゃうのは何ですが,ワイドショーや週刊誌のコメントなんかよりは刺激的ですね。

なにはともあれ,人が物を考えるって楽しいことですねと思えてしまった1冊。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
学校を卒業して数十年。ここ最近は「学級崩壊」と言う言葉をよく耳にするが、それがどういうことなのか、はるか昔に卒業した私にはいまいちピンとこなかったのだが、この本を読んでああそういうことなのかと理解することが出来た。私が興味深かったのは「転職を繰り返す思考パターン」自分もある程度転職を繰り返していたので、一生懸命そんなことはないぞと、読んでいて反論を考えていたのですが、著者の指摘が一番しっくりしていることに気づかせてくれました。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
とても不快な本
この本には勉強する気がないから大学にも行かないというような引用がありますが、≪大卒だからといってホワイトカラーになれないということは、大学に行かなくていいことを意... 続きを読む
投稿日: 11日前 投稿者: 匿名希望
おもしろいです。口げんかや、からかいに有効な言葉のオンパレード
積極的に勉強しない(より正確には「勉強しない」ことを「積極的に行う」)人が増えてきたこと(出現したこと)。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 海
「面白かった」で済ますわけにはいかない
本書の主題は「学びからの逃走・労働からの逃走」である。「労働からの逃走」ではニート論をとり上げている。しかし、筆者にとって身近な「学びからの逃走」の方が論述が鋭い... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: tet46
自ら下流を選択する若者達を理解する助けとなる本
アカデミックな書籍を引用する一方で、
スターウォーズを具体例として挙げるなど
著者の緩急剛柔な語り口で、... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 美味しんぼ
なるほど!
なるほど!そういう考えかたもあるんだな、という私なりに納得できる意見でした。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: knitttyknittty
余計なことをするのが人間だ、p215
 経営者向けセミナーでの講演をまとめたもので、テーマは「教育と労働」である。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 内田裕介
正社員が働かない
そんな疑問をずっと抱いてきました。人間である以上良くなろうとする事は当たり前のことだと思います。私は営業職ですが『魚を釣るために雇われている』のに毎日魚を釣ってこ... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: funakko
「消費主体」として世界に立ち現れる人たち
これは、五時間の講演を本にまとめたものなのだけど、めちゃめちゃ面白いです。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 中野拓
目から鱗!
内田樹の本の本は数冊フォローしていますが、この本は中でも一番良かったです。日頃どうして・・?と思うことに鋭い考察を与えてくれ、考えるヒントをたくさんくれました!日... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ともさん
堪えて読み切った一冊
普段は小説文庫本を読んでいますが、本屋のポップに惹かれて、数年ぶりに教養書?を買いました。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: やんぶ
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