日本の大学は昔から偏差値による「格付け」がなされていて、そのピラミッドは非常に強固なものだった。東大以下、ランクが下がるにつれ、卒業生の人生の「格」も下がっていく仕組みだった。
しかし、今、このピラミッドは誰の目から見ても崩壊している。東大に行ったエリートも、その将来は不安と不満で一杯だ。であるなら、あえて東大に行く必要がどこにあるのだろうか?
考えてほしいのだが、かつて既存のシステムがもうダメだという危機の際、立ち上がったのは、既得権益のないエリート以外の人々だった。それは織田信長や坂本龍馬を見れば一目瞭然だ。同じように、この混迷の時代、次世代のリーダーがエリート校から出るわけがない。
もちろん、単なるバカが次世代のリーダーになれるわけがない。だが、たとえ今はバカであっても、大学で真摯に学べばバカはバカでなくなる。むしろ、常識にとらわれない下流大学の卒業生にこそ、勝てるチャンスはあるのだ。その可能性こそ、現代の日本の希望ではないかと思っている。
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48 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
いい本だが、タイトルは違う,
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レビュー対象商品: 下流大学に入ろう! (光文社ペーパーバックス) (単行本(ソフトカバー))
書店でタイトルを見た人に、「何だろう」と手に取らせる戦略なのだろうが、 それは成功しているかもしれません。 私もその1人でした。 内容は大学の紹介。 建学の精神から、 学生生活、学問、就職に至る丁寧な取材がされています。 タイトルから連想される社会学的な論旨はほぼ皆無で、 がんばっている大学の紹介になっています。 その点、役立度の高い一冊です。 読了後に感じるのは、 タイトルがおかしいなあと。。。 「下流」という言葉を使うのは、 それ自体出版物として、 下流だと思いました。 しっかりした内容なのだから、 正攻法のタイトルを付けるべきではないでしょうか。
30 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
足で稼いだといえるのか?,
By ルッコラ (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 下流大学に入ろう! (光文社ペーパーバックス) (単行本(ソフトカバー))
筆者は全国の大学を実際に周り取材したようですが、それで何が分かるのでしょうか。取材したといっても学園祭に行ったりオープンキャンパスに行ったりしているだけでは実像は見えてきません。なぜならそれらは大学の日常ではないからです。例えば、大学の下の方の学生がオープンキャンパスで相手すると思いますか? どんな大学にも良い面はあります。それだけで判断されるのはいかがなものかと思います。題名も含めもう少し謙虚に書かれたほうがよいと感じました。なお、本文中の無意味な英単語は大変読みづらくなるので削除したほうが良いです。
57 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
見てきただけのおもしろさ,
By T.S (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 下流大学に入ろう! (光文社ペーパーバックス) (単行本(ソフトカバー))
まさに足で稼いだルポ。その点では、他のライターがまねのできない、すばらしいものになっている。しかし、なぜ日本の大学はできないのか、などを分析した途端に分析が甘くなる。主張は正しいが、なぜそれができないのか、についての分析も表面的なのだ。 防衛大学は全寮制だ。海外のほとんどの大学も寮制度が多い。 しかし、日本のマンモス大学はそれをしないから、友人ができず困る学生が多い。 全くその通りだ。 しかし、それは文部省(現文科省)が学生運動などをつぶすために、意図的にやったこと。むしろ、そういう寮つぶしの中で、今まで学生文化が維持されてきたことにこそ目を向けるべきだったのではないか? また、魅力ある大学の紹介も、大学長など経営へのインタビューが多い。 そういう経営は悪いことや本音は語れない。もっと、教員や学生にインタビューすべきではなかったか。そうしてこそ、初めて役立つガイドブックになるのではないか。出てくる大学も本当にやばい(と一方的かつ対外的にされている)大学ではない。相対的には安全圏にいる大学が多い。 その意味では、大学巡り本として、「マンモス私大」や国立にしか目を向けない親御さんなどに対する啓蒙書としては高水準の著作になっている。やはり700校を実際にあるいた重みがにじみ出ている。 まだ知られない魅力ある「下流大学」もいっぱいある、そういうことに目を向けけている点で評価できる。しかし、日本の教育行政や社会構造の矛盾が現れているのも「下流大学」なのだ。なぜ、魅力ある、将来性ある、そういう大学が、「下流」にされてしまい、早慶上智だけが「魅力ある」大学として賞賛されるのか。そういった「大学へのまなざし」を批判する本としては、水準が低い。 著者の今後の活躍に期待するためにも、平均点をつけた。
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