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下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)
 
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下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫) (文庫)

森 達也 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

下山事件。昭和24年7月5日、日本橋三越から忽然と姿を消した初代国鉄総裁下山定則が、翌日未明常磐線の線路上で轢断死体となって発見された。自殺か?他殺か?戦後最大の怪事件の謎は、50年後のいまも解かれぬまま、関係者は鬼籍に入っていく―ある人物から得た重大な新情報。著者の迷宮への彷徨が始まった。生き残った関係者を探し、その記憶を辿る。真実はどこにあるのか。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森 達也
1956年広島県呉市生れ。映画監督、作家。テレビ・ディレクターを経て、1998年、オウム真理教の内部に密着した自主制作ドキュメンタリー映画「A」を発表。ベルリン映画祭に正式招待され、香港、釜山、バンクーバーなど、海外の映画祭でも、高い評価を受けた。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 2.0 時間のムダ・・・・, 2006/12/29
By mfhty (和歌山県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   

 この本ほどページ数(400ページ余り)の割りに内容の乏しい本はないのではないか。

 「下山事件」のタイトルの本でありながら、著者自身が「僕は事件の真相に途中から興味を失った」と書いているように、事件の真相に少しも迫れていない。情報提供を受けて、問題の人物のかつて住んでいた家を訪ねたり、弟に何度も話を聞いたりするものの、明らかになったことはほとんど何もない。意味のある部分は、ほとんど他の著作からの引用である。

 むしろ、この本は、
(1)事件をテレビのドキュメンタリー番組にしようとして失敗したこと、
(2)テレビ番組化失敗を受けて、週刊朝日の記事にすべく取材を継続したが、週刊誌の記者との間で週刊誌掲載や単行本出版にまつわり、いざこざがあったこと、
(3)週刊誌のための取材と並行して、事件とは何の関係もない女性を主人公にして下山事件のドキュメンタリー映画を作ろうとしたが、(なんというばかげた企画!)、結局失敗したこと、
など、著者自身の行動ばかり書いている。
「何で、著者の事件への執着や感傷、空振りばかりの取材結果、さらには私的なイザコザを400ページも読まんといかんのじゃ」というのが正直な感想。

 なお、この本に登場する「情報提供者」の「彼」は、柴田哲氏であり「下山事件 最後の証言」を書いている。また、週刊朝日の記者である諸永裕司氏は「葬られた夏 追跡下山事件」を書いている(私はいずれも読んでいない)。3人は同時期に協力したり反目したりしながら取材したことから、同じような内容が、それぞれの立場から書かれているとのことである。
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 タイトルに惹かれ読んでみたが・・・, 2006/12/6
中途半端でまとまりがない作品という感じだった。
状況証拠にもなり得ないウワサ程度の情報に推測を積み重ねているだけで、
具体的には何一つ真相に迫れてはいない。
しかしそれを大仰に盛り上げるあたりは著者がテレビディレクターの為なのか、いかにもテレビ的な感じ。
松本清張や矢田喜美雄など先人の探求作業の周辺を右往左往しているだけの印象が強い。
紆余曲折の取材過程や出版に至るゴタゴタが描かれており、
下山事件そのものよりも、むしろそういうドキュメントとして読んだ方が面白いのかもしれない。
その意味ではタイトルは不適切に思える。
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40 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 芸術家はハタ迷惑なもの, 2007/3/3
By パブロン中毒 - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
井筒監督の紹介により、絶好のネタを得た著者は、当初はTV番組での映像化を狙う。
が、TV局の思惑通りに番組を作る気などない著者は、あくまでも自分本位のペースで取材を続け、TVに見放される。
TVに見放されてもまだ活字と映画というフィールドが残っていると、あきらめきれない著者は週刊朝日での発表を選択する。
が、ここでも編集部の思惑に乗せられまいと、独特の引き伸ばしなど編集者との不毛な駆け引きを続けた末、同時進行でドキュメンタリー映画を撮る始末。
ついに週刊朝日にも見限られ、朝日は投資を回収するためにも強引に勝負に出る。
森が書かないなら、編集者が書いて載せるぞ、と。著者は朝日の出方に対して「裏切り」と表現している。
朝日の連載に不満足であった著者はそれでもまだ映画があるさ、とうそぶいていたが、ほとんどボランティアで撮影に参加していると思われる丹羽順子に対しても、あくまでも「お前は単なる被写体」という自分本位な扱いを貫き、やはり見限られる。
週刊朝日の記者は独自の本を出版し、訣別宣言された『彼』も本を出し、失意の森に新潮が救いの手を差し延べた。それがこの本の誕生につながった…。どうでしょう、この人物。
常に自分本位に周囲を振り回し、その都度他人に見限られるのだが、本人はそれほどこたえている様子もない。なぜなら「僕は芸術家」なのだから。「芸術家」たる者、凡人のペースに合わせたり、商業論理に振り回されたりすることはありえない。
この本についても、「真実を追求して書いた作品」などでは全くない。なにしろ、「途中から、真実などどうでもよくなった」のだ。
「森というアーティストが、『下山事件』という触媒を通して何を感じ、どう変わったかという足跡を記した『自分探しの旅』」でしかない。…同じく「東電OL」に入れ込んで客観性を見失った佐野眞一が解説を寄せているのも、あまりにドンピシャという意味で驚く。
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投稿日: 2007/1/16 投稿者: 不審な言動

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