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下山の思想 (幻冬舎新書)
 
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下山の思想 (幻冬舎新書) [新書]

五木 寛之
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ヨーロッパが、アメリカが崩れてゆく
世界の崩壊を知らないフリをして暮らすあなたへ
どう、生きるか。

どんなに深い絶望からも人は起ちあがらざるを得ない。すでに半世紀も前に、海も空も大地も農薬と核に汚染され、それでも草木は根づき私たちは生きてきた。しかし、と著者はここで問う。再生の目標はどこにあるのか。再び世界の経済大国をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を思い描くべきではないか、と。「下山」とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ、という鮮烈な世界観が展望なき現在に光を当てる。成長神話の呪縛を捨て、人間と国の新たな姿を示す画期的思想。

内容(「BOOK」データベースより)

どんなに深い絶望からも人は起ちあがらざるを得ない。すでに半世紀も前に、海も空も大地も農薬と核に汚染され、それでも草木は根づき私たちは生きてきた。しかし、と著者はここで問う。再生の目標はどこにあるのか。再び世界の経済大国をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を思い描くべきではないか、と。「下山」とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ、という鮮烈な世界観が展望なき現在に光を当てる。成長神話の呪縛を捨て、人間と国の新たな姿を示す画期的思想。

登録情報

  • 新書: 223ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2011/12/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 434498241X
  • ISBN-13: 978-4344982413
  • 発売日: 2011/12/9
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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50 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 第二の敗戦を迎えた後、国民はどうするべきか, 2011/12/19
By 
Secondopinion (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 下山の思想 (幻冬舎新書) (新書)
本書を読んで最初に感じたのは、本書の根底に流れるものは、著者が15年前に著した「生きるヒント」と同様の、「一見すると逆説的であるが、実は紛れもない真理」である。「生きるヒント」の中の一節、「モノだけ豊かな冷たい家庭に育つよりも、物質的な豊かさは今ひとつでも、家族ぜんぶが楽しく、和やかに、笑いながら毎日を送っているような家庭のほうが「幸福」だという立場も成り立つのです」は、戦後、計算可能な経済的効率だけを優先し、不確かなものの大きさ恐ろしさを無視してきたと説く本書の主張と合致する。

著者は現在おかれている日本の状況を、第二の敗戦と呼ぶ。国対国の戦争ではない、別の戦いに敗れようとしているのではないかと。

太平洋戦争の時、国民はこの戦争は負けると薄々感じていた。この国はこのままでは破産するのではないかと今の国民は思っているが、国民はそれを見て見ぬふりをしている。著者は、この第二の敗戦を迎えた後、国民はどうするべきかという命題に一つのわかりやすい模索を明示している。一旦は頂点を昇りつめた国の「下山」の仕方である。もう一度、経済的効率を求める国にするのか、自然の大きさに畏怖し心のあり方をもう一度問い直す国にするのか、それはこれからの国民にかかっている。

ここまでは星5つであるが、後半の「ノスタルジーのすすめ」が、おそらくは本書の構想以前に草稿されたものであろう、本書の趣旨とは全く沿わない。従って最終的に星3つである。
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39 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 実りの多い豊かな「下山」とは何かを考えるきっかけとなる, 2011/12/18
レビュー対象商品: 下山の思想 (幻冬舎新書) (新書)
著者は2008年に「林住期」という本を書いているが、本書でも今の日本は、この古代インドの人生を「学生期(がくしょうき)」「家住期(かじゅうき)」「林住期(りんじゅうき)」「遊行期(ゆぎょうき)」に分ける思想の中の「林住期」にあたると言っている。人生ではなく山登りを例に取れば、前半が「登山」であり後半が「下山」ということになる。国や世界も同様で、成長期としての登山があれば必ず成熟期以降としての下山がある。登山をすれば必ず下山しなければならないのに、これまで下山が深く考慮されたことはない。登山以上に重要なものにもかかわらずだ。
日本は戦後著しい経済成長を遂げて世界第二の経済大国になった。これは成長期、すなわち「登山」であるが、すでに経済成長のピークは過ぎ成熟期すなわち「下山」のプロセスに入っているのである。「下る」という言葉にはネガティブなイメージがつきまとうが、下山はそういうことではなく、実りの多い豊かな下山を続けるということである。そして更なる再出発のための準備を整える時期である。日本にとって実りの多い豊かな「下山」とは何か、新たな目標とすべき国はどのようなものかをを考えるきっかけとなる。
また、日本は東日本大震災と原発事故に見舞われたが、下山の途中に雪崩に遭ったようなものだ。これからも立ち上がらなければならないが、目指すものはかっての経済大国ではないはずだ。このようにかつての経済成長を目指すべきではないとい主張は他書(「成熟ニッポン、もう経済成長はいらない」など)にも多く見られ賛同できるものだ。
「おわりに」には、必ずしも暗い気持ちで下山の時代を見ているわけではなく、むしろ必死で登山をしているときよりも、はるかに軽い気持ちで下山について語っているつもりだ。伸びやかに明るく下山していくというのがいつわらざる気持ちだと書かれている。
ただし、最終章「ノスタルジーのすすめ」はページを埋めるために無理矢理追加されたような内容で違和感がある。
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152 人中、114人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 団塊の世代の戯言, 2012/1/9
レビュー対象商品: 下山の思想 (幻冬舎新書) (新書)
文筆家としても、一人の人間としても、「下山」の年代を迎えた筆者が、そうした気分になるのは想像に難くないが、それを「思想」だとか「時代」だとか一般化しないで欲しい。中野孝次の『清貧の思想』でも思ったのだが、ひとつ山を越えた人間がそろそろ山を下ろうとか、年金が貰える年になったら清貧でも良いんじゃないかとか言えるだろうけれど、今から山を登ろうとする若者がいることを忘れて貰っては困る。

筆者が山を下る年だからと言って、偉そうに山を登るより下ることの「思想」など語られても、それは「戯言」というものだ。年寄りがそういう気分になるのは構わない。しかし、その年代になったら、ゆっくり縁側でお茶でも飲んでていてくれ。貴方の語っていることは、「今の」「貴方の」「個人的な」「気分」でしかない。さも真理を発見したような物言いで若者を挫くのはやめて欲しい。

団塊の世代っていうのは、常に自分の年代が中心で育ってきたから、困ったものだ。学生運動をやれば左翼、会社に入ればモーレツ、年寄りになったら下山。自分が世の中の中心だと思って育ってきた連中は、最後までそうなんだな。しかし、それを思想だの時代だの、大袈裟な言葉で自己陶酔するから空しくなる。

若者諸君、次行こう次。こんなのに付き合ってたそがれてたら未来は無いよ!
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