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1992年に刊行された、著者と小倉千加子、富岡多惠子との鼎談(ていだん)『男流文学論』は、男性作家の作品が内包する性差別を暴きだし、文壇に賛否両論の渦を巻き起こした。本書は、明治期からの文体の変遷をジェンダーという視点からたどる「ことば」の章、有吉佐和子『恍惚の人』と佐江衆一『黄落』の2の老人介護をテーマとした作品から「介護をめぐるジェンダー規範」をあぶり出す「おい」の章、そして、『男流文学論』での発言を深化させ、江藤淳の『成熟と喪失』を軸に整理した「おんな」の章など、フェミニズムの旗手といわれる著者が再び文学に目を向けた評論集である。 &nbs... 続きを読む |
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