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上海 - 多国籍都市の百年 (中公新書)
 
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上海 - 多国籍都市の百年 (中公新書) [新書]

榎本 泰子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アヘン戦争後、一八四二年の南京条約によって開港した上海。外国人居留地である「租界」を中心に発展した街は、二〇世紀前半には中国最大の「華洋雑居」の地となり繁栄を極める。チャンスと自由を求めて世界中からやって来る移民や難民たち、英米日の角逐、勃興する中国の民族運動。激動の時代のなかで人々はいかに暮らし、何を思ったのか。本書は国籍別の検証を通じ、上海という都市独特の魅力を余すところなく伝える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

榎本 泰子
1968(昭和43)年東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(比較文学・比較文化専攻)。同志社大学言語文化教育研究センター助教授を経て、中央大学文学部教授。学術博士。著書『楽人の都・上海―近代中国における西洋音楽の受容』(研文出版、1998年、サントリー学芸賞、日本比較文学会賞)、『上海オーケストラ物語―西洋人音楽家たちの夢』(春秋社、2006年、島田謹二記念学藝賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 278ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/11/26)
  • ISBN-10: 4121020308
  • ISBN-13: 978-4121020307
  • 発売日: 2009/11/26
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
1842年の開港から、1949年の紅軍占領に至る上海の歴史を国籍別に追うという、興味深い趣向の本。来年には万博も開こうかという、今の上海の方がはるかに多国籍で繁栄しているのに、本書から見る上海は、現在の上海が霞んで見えるほどの繁栄と自由を謳歌していたように見える。

租界設置当初、イギリス人はイギリスの生活をそのまま持ち込み、競馬場、社交クラブ、貿易商…など上海租界のイコン的な設備を次々と作り上げた。その後入ったアメリカ人は、ホテルやダンスホールなどいかにもアメリカな施設を作る。難民として入ってきたロシア人やユダヤ人は、生活に根付いた商売をしながらも、次第に音楽やバレエなど豊かな文化で上海に影響を与える。本書は、資本主義と自由が貫かれた上海のまばゆい繁栄だけでなく、「支配階級」にもかかわらず、食い詰めて本国を出て下層な職業を勤める白人が、繁栄を見上げる複雑なまなざしも多く引用、叙述している。

本書を読むと、上海租界の経済的文化的な豊かさや多国籍さは、世代を積み重ねて形成されていったことがわかる。今の上海は中国で一番先進的な都市で、多様な国籍の人が来ていると言っても、中国の価値観で回っていることに変わりはない。中国人でなければ上海に骨を埋めたり、子々孫々暮らす訳ではないから、それぞれの国の文化が開くわけもない。租界を肯定するつもりは全くないが、特定の価値観を押しつける支配者のいない、上海租界の自由さに憧れを感じた。

租界文化の記述中心だが、政府とも言える工部局、内閣といえる参事会など、独特な統治システムもある程度解説されている。租界ということで、諸民族に目移りした流れになりそうな所をあえて、国籍別にじっくり論じることで、上海の多国籍さが一層照らし出される。視点の良さもさることながら、文章も平易でありながら深みがあって、楽しく読めた。
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By Kana
形式:新書|Amazonが確認した購入
上海租界にはイギリス人,アメリカ人,ロシア人,ユダヤ人,日本人,そして中国人がいた. おもに,自由な雰囲気があった 1930 年代までの上海について,それぞれに 1 章ずつあたえて書いている. 内容はそれぞれの国民というよりは,彼らがもたらした文化に重点がある. 日本人についても,山田妙子というダンサーや,朝比奈隆,服部良一という音楽家,山口淑子という女優などがとりあげられているが,「文化建設という点においては欧米に遠く及ばない」 と認識されていたという.

現在の上海を観光してこういう時代にふれるのはむずかしいだろうが,この本を参考にして,ぜひ,こころみてみたいとおもう.
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形式:新書
英・米・仏・日だけでなく、白系ロシア人とユダヤ人の租界での状況や文化面での貢献もわかり今までの上海租界に対する認識を新たにできた。
さらに紅口地区に居住した日本人の多数が蘇州河以南の共同租界を「川向こう」と呼び、欧米人と交わることを避けていたことなどは当時の日本人の列強に対する心理状態がわかり興味深かった。
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