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上海のMBAで出会った 中国の若きエリートたちの素顔
 
 

上海のMBAで出会った 中国の若きエリートたちの素顔 [単行本]

岡本 聡子
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

胡錦涛国家主席の娘も在籍していた、
中国のトップビジネススクールに留学した
著者が、同級生である超エリート中国人と
歴史認識問題や反日感情などについて
本音で語り合った1年半の記録

こんな方にお勧めします
中国ビジネスに関わっている人、またはこれから関わろうとする人。日中関係に興味がある人。中国人との付き合いの中で起こりうる問題を解決するためのヒントがここにあります。

本書の内容
著者がCEIBS(上海にある中国のトップビジネススクール)在学中に発行していた1年間限定のメールマガジンを単行本化しました。2500人以上の読者をもち、400通以上の反響のメールが届いた人気コンテンツです。2004年はサッカーのアジアカップなどで日中関係に注目が集まりましたが、2005年は抗日戦争戦勝60周年(中国側)、日清戦争終結110周年と節目の年で、両国の関係はさらに注目されると考えられます。本書は、中国や中国人を単一的な見方で結論付けるものではなく、著者の視点で中国のビジネスエリートの姿を鮮明に描くものです。

内容(「BOOK」データベースより)

胡錦濤国家主席の娘も在籍していた、中国のトップビジネススクールに留学した著者が、同級生である超エリート中国人と歴史認識問題や反日感情などについて本音で語り合った1年半の記録。

内容(「MARC」データベースより)

胡錦涛国家主席の娘も在籍していた、中国のトップビジネススクールに留学した著者が、同級生である超エリート中国人と歴史認識問題や反日感情などについて本音で語り会った1年半の記録。メールマガジンに加筆・修正し書籍化。

メディア掲載レビュー

将来の中国ビジネスを動かしていく、リーダーたちの価値観を理解するのに役立つ一冊です。中国ビジネスに関わっている人、またはこれから関わろうとする人、日中関係に興味がある人に特にお勧めします。中国人との付き合いの中で起こりうる問題を解決するためのヒントがここにあります。 --出版社からのコメント

著者からのコメント

 今、日本のメディアを通して知ることのできる中国は、マクロ分析や、反日的な映像が多くを占めています。中国ビジネスにおいては、今後の中国を担う人々――CEIBSに通うような若い中国人エリートたち――を知らずに、大局的な判断はできません。
 本書は、CEIBSで親交のあった同級生についてのみ、書いたものです。彼らの言動や価値観を、すべての中国人に当てはめることはできませんが、中国のエリート層について大体のイメージをつかんでいただければ幸いです。現在、両国は微妙な関係にあります。既存メディアがつくる中国のイメージを超えて、ひとりひとりの中国人を思い描いていただくことで、皆さまの理解の助けになればと思います。

著者について

岡本聡子(おかもと さとこ)
1976年生まれ。大阪府出身。早稲田大学法学部卒。外資戦略系コンサルティング会社に4年間勤務した後、上海のCEIBS(中欧国際工商学院)に留学し、MBAを取得。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

岡本 聡子
1976年生まれ。大阪府出身。早稲田大学法学部卒。外資戦略系コンサルティング会社に4年間勤務した後、上海のCEIBS(中欧国際工商学院)に留学し、MBAを取得。留学後、東京のベンチャー企業に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

(前略)
親愛なる全同級生へ:
「私は日本人ですが、先ほどのメールが読めます。現在、日本では『支那』という呼称はほぼ使われていないし、ほかの民族を差別することは恥ずかしいこととして、周囲が止めます。従って、あの内容は間違っています。今まで何度も、このような転送メールが送られてきました。私は、戦争とその後の日本政府の対応について、皆が不満に感じていることも知っているし、とても遺憾に思います。私は大学で国際法を学んでおり、また、日中の歴史について今勉強し直しているところです。議論すべきことは、ぜひそうしたいと思います。それに、このようなメールは全員あてのメーリングリストに流れても、私たち個人、すなわち同級生の日本人を中傷する意図がないことも理解しています。でも、私たちは同級生として、ここにいるのです。今回のようなメールは、自分たちに向けられたものでなくても、異国で学ぶ身として非常に悲しく、不愉快に感じます。今後、このようなメールを流す前に、内容と、どんな影響があるかを一度考慮してください。その上で、必要性があると判断したならば、それは言論の自由です。私は、今までの数カ月間を通して、皆を友人だと思い、信じています。最後に、残念ながら私は『小日本』の意味を知っています」
 発信人のニールからはすぐ、これまたびびりまくりの謝罪メールが来た。やはり悪気はなかった。何でこう短絡的に、面白半分にこういうことするかな、と思いつつ、丁寧に返事を書いた。日本人だって、よく軽はずみな言動をするものだし。多国籍のコミュニティーに慣れていないと、こういう失敗はよくあるものだ。それは、自分が少数派になったり、他人から指摘されたりしないと、気付かないものなのだろう。あんなに賢いカールだって、そうだったのだから。しかし、未来を背負うかもしれない彼らには、今後こんなことで誤解を招いてほしくない。日本でもよくあったが、面白メールを次々に転送して、他人を傷つけてしまう。インターネットが爆発的に普及した中国では、同様の「やっちゃった」転送メールが飛び交っている。
 その夜に、アメリカ人留学生ロビン(学外に上海人の彼女がいる)が話しかけてきた。彼は中国語をかなり読むことができる。そしてコロンビア大の国際政治学科を出ているので、興味津々なのだ。
「サトコ、どうしてああいうことになったの? 何かできることはない?」
「ありがたいけど、明日から大変なことになるからまぁ、静観していてよ」
「え? でも、僕は応援したいんだよ」
「うーん、見ていたら、いかに複雑かが分かるよ、どうもありがとう」
 翌朝、よくバドミントンに誘ってくれるダンと食堂まで歩いた。とても気を使った様子で、「サトコ、大丈夫?」。「別に大丈夫だけど、授業に遅れないか心配だよ」と私。ごまかしつつも、ありがたく思う。でも今後のことを思うと気が重い。
 そこから先が大変だった。結局、50通近くの返事を書く羽目に……。翌日、メーリングリスト全員あてに、どばっと20通くらい、「サトコの主張は分かるけど、旧日本軍は……(超長文で繰り返し、旧日本軍の残虐性と戦後処理について訴える)」あるいは「今回のことは大変失礼した。恥ずかしく思い、中国人として謝罪する」という2種類のメールが届いた。その翌日も、翌々日も。
 留学生は、一様に「中国人はおかしいよ」「国際化されてない」という反応。でも複雑さが理解できない人たちの中には「私はメキシコ人だけど、スペインに征服されたことをいまさら恨んでないわ。中国人は国際化に乗り遅れている」と言って、「それは違う! 中国人に失礼だ!」と中国人に攻撃される場合もあった。
 論点を外して感情的に、旧日本軍の残虐性と戦後処理を延々と書いてくるメールが止まらない。そのうちその人たち同士で、言い合いになる。彼らには遺憾の意を示しながら、私の主張を繰り返し、返事を書き続けた。
 最も説得力があったのは、イスラエル人のローザからのメールだった。
「あんたたち、分かってないわね、いらいらするわ! 国・政治・歴史と、目の前の友人は別だってことよ。大量虐殺に関しては私以上に語るべき人間はいないと思う。私の親族もたくさん殺されたけど、私の一番の親友はドイツ人よ。なぜ、友人として敬意を払って付き合うことと、国家同士の対立や歴史を分けられないの? イスラエル国内であっても、ドイツ人がメーリングリスト内にひとりでもいれば、彼らを不愉快にさせるようなことは誰も言わないわ」
 ドイツと日本はよく比較される。中国人は一般的に、ドイツは戦後謝罪をしっかりして、日本はしてないと思っている……(本書のエピソード「日中大議論――日本政府へのいら立ち」より抜粋)
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