最近話題の階層社会の一大潮流を作った大ベストセラー「下流社会」の著者による、階層社会の本である。
「下流社会」でも少し感じたが、この著者は下流社会の人間が嫌いで、軽蔑している。他の著書では露骨に出なかったが、この本では活発な人間が良く、「のだめちゃん」的な人間は仕事も駄目で結婚も無理、人生も価値がない(このような人間は自分の駄目さを個性として逃げているらしい)、とか玉の輿的な結婚こそ幸せ等の著者の価値観がデータを伴って押し付けがましく展開されている。(この様な多数派を是とする様は「準ひきこ森」を思わせる)
データも著者の価値観を裏付けるように質問事項が誘導されているような気がしてならない。本は公共性の高いものであり、もう少し客観的で配慮のいったものであって欲しい。くれぐれも読者は本を読むときデータを鵜呑みにしないで欲しい。