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上林暁傑作小説集『星を撒いた街』
 
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上林暁傑作小説集『星を撒いた街』 [単行本]

上林暁 , 山本善行
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

心を病んだ愛妻を看取り、脳溢血による半身不随となってからも、震える左手で原稿を書き続けた昭和の文豪上林暁。暗くて、哀しくて、でも心に灯がともる、上林の端正で美しい私小説は、坪内祐三さん、岡崎武志さんはじめ、多くのシブイ文学ファンから愛され続けています。

出版社からのコメント

今回の選集は、講談社文芸文庫や新潮文庫では読めなかった作品を、古本ソムリエの異名をとる「sumus」代表の山本善行さんが、半年の期間をかけて選んだものです。

登録情報

  • 単行本: 240ページ
  • 出版社: 夏葉社 (2011/7/4)
  • ISBN-10: 490481603X
  • ISBN-13: 978-4904816035
  • 発売日: 2011/7/4
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 421,085位 (本のベストセラーを見る)
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35 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
上林暁という小説家の作品を、「図書館や古書店にあたればいつでも読める」という人と「どこで読むの? どんな作家?」という人がいる。
本書は基本的に後者のために作られた本であり、しかも、上林作品を読んだことのある人には、また別種の感慨をもたらす本になっている。

どの作品をチョイスするか、選者が悩みに悩んだ過程が率直に語られ、「そうだろうなあ」と素直に思う。
選者の山本善行さんに対してどんな評価をしようと自由だが、文庫でカンタンに読めない作品が収録されていたり、やはり自分の
お気に入りには執着があったり、大いに逡巡しただろうその様子は、山本さんが長年、上林作品にほれ込んで読み続けてきたこととあいまって
十分に信頼に足るものだと私は考える。

収録された7編のうち、最初に「花の精」が選ばれている点、まず、グッと来てしまう。この可憐で美しい一編を、未知の上林読者に向けて
最初に差し出すことに決めたそのセレクトは、やはり見事だ。

今日ではなかなか新刊書店で出会えない、ある意味マイナーな作家を、ドンと網羅的に出すのではなく、7編、というくすぐったい数の
作品集として世に出すことで、多くの人がその作品世界の入り口に立ち会えることは、とてもハッピーなことではないか。

本書は、上林暁という甘美で大きな世界の、a piece of cake  なのだと思います。
手に持っていてうれしい、ていねいに作られた装丁とともに、何回でも読み返したい極上の本です。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
造本がしっかりしているのは驚くに値する。また活字が大きく読みやすい。いわばぜいたくな読書をしたい人にはいいかもしれないが膨大な作品群の中のほんの一部を編んでこの値段にするのはあまりにもひどい。ハードカバーに金をかけすぎただけの実に無駄な本だと言える。岩波文庫なら300円もしないだろう。

なぜこのような中途半端な作品集を出したのか疑問がわくが、とにかく「選者」の好みで上林はいい作家だ、だから作品集を出したいということのようだが、多くの文学全集に上林の作品は取り上げられており、図書館などで容易に読むことができる。

それをまるで自分が埋もれた作家を発掘して脚光を浴びせているかのような選者の口吻にはあきれ果てる。

現在Amazonで入手できる『昭和文学全集〈14〉』は現在202円から入手することができ、上林の「聖ヨハネ病院にて」など多くの傑作を他の作家のものとともに読むことができる。

この「傑作小説集」では、「聖ヨハネ病院にて」など上林のもっとも重要な作品がことごとくもれているのも「傑作小説集」としては問題で、読者を惑わせるものでしかない。

上林をあまり読んでいない読者はこうした文学全集のうちの一巻を安価で入手すればよく、上林の全集を置いている図書館も少なくないのでこの傑作小説集の存在意義は全くないと言わざるをえない。

この選者は自分で「古本ソムリエ」だのあげくの果ては「ゴッド・ハンド」などまるで古本業界の教祖でもあるかのように「自己演出」してきたがこの作家もその自己演出に利用されているようでいたたまれない。

この本はゆっくり読んでも三時間もかからず読めるが、上林の作品の中で傑出してものではなく、特に表題作はタイトルがロマンチックなわりにあまりにも短い拍子抜けする作品でたいした感銘も受けられなかった。

これだけ省資源が叫ばれている時代にライター・古本屋の売名行為に協力して意味のない本を出す出版社の罪はあまりにも大きい。

出版するなら「選者」の無駄な戯言などつけずに作品集をそのままどれでもいいから復刻すれば言いだけの話だ。
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