一流の芸人さんが書き残した言葉の数々は、抜粋ではなく、それぞれの著作を読んだほうがより面白く又胸に響くと思いますが、一部の芸人(藤山寛美、ミヤコ蝶々等)を除き、著作はおろかその人自身まで忘れ去られてしまう事が殆どです。そういう観点から、自伝や聞き書きのある物故芸人で、著者が特に心惹かれた著書を中心に23組24名の芸人を選択し、記述しています。私は、団塊の世代ですから、数人の芸人を除いて実演、ラジオ、TV等で殆どその活躍を見聞しています。
まず六代目松鶴、酒の絡んだ芸、話術はまさに絶品でした。又、本書では記述されていませんが、上方ばなしが古書店をめぐる話、まさに落語のようです。五代目桂文枝、この人名目上は、先代の弟子ですが、実質的には、五代目松鶴の弟子だったんですね。又、多数の弟子を育てて
、三枝さんが、六代目を襲名することになったのは、良くご存じだと思います。初代小春団治、私は、この人の落語は聞いた事が有りません。ただ、素人名人会の審査員での活躍は、良く記憶しています。又、子供の為に噺家を廃業し、戦後五代目松鶴のたっての願いで、15年のブランクを経て、落語界に復帰した橘ノ円都等興味深い話が満載です。しかし、初代春団治、桂枝雀、桂春蝶等は、何故漏れているのかな?そして、岡八郎、奥目の八チャンで大阪では、知らない人はいません・・アルコール依存症だったんですね!オール巨人都の話、しんみりさせられますね!寛美、やはり天才ですね!しかし、借金それによる過労・・若死ですね。しかし芸風は直美さんがしっかりと受け継いでいます(男やったらな・・)。横山やすし、この人も天才ですね。しかし、色々無理をしていたんですね・・・・その他、一輪亭花咲の仁輪加、浪花千栄子と天外の愛憎劇等面白い話が満載です。
しかし、ノック、いとしこいし、故人ではないが、かしまし娘等重要な芸人が欠落しています。是非とも続編をお願いします!!