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三酔人経綸問答 (岩波文庫)
 
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三酔人経綸問答 (岩波文庫) [文庫]

中江 兆民 , 桑原 武夫 , 島田 虔次
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

一度酔えば、即ち政治を論じ哲学を論じて止まるところを知らぬ南海先生のもとに、ある日洋学紳士、豪傑君という二人の客が訪れた。次第に酔を発した三人は、談論風発、大いに天下の趨勢を論じる。日本における民主主義の可能性を追求した本書は、民権運動の現実に鍛え抜かれた強靱な思想の所産であり、兆民第一の傑作である。現代語訳と詳細な注を付す。

登録情報

  • 文庫: 268ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1965/3/16)
  • ISBN-10: 4003311019
  • ISBN-13: 978-4003311011
  • 発売日: 1965/3/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 洒脱な思想書, 2003/8/21
By カスタマー
レビュー対象商品: 三酔人経綸問答 (岩波文庫) (文庫)
三人のそれぞれ違う立場から天下国家の行く末について、酒を交わしつつ鼎談形式で繰り広げる。話は洋学紳士、豪傑君が南海先生の下に訪れるところから始まる。鼎談の中から、洋学紳士は内村鑑三などの自由主義者の系譜、豪傑君は北一輝などの国粋主義者の系譜、さらに南海先生は吉野作造などの穏健的進歩主義者の系譜を見出すことが出来よう。論じられているテーマは、今でも政治の行く末を考える上で大変示唆に富むものばかりである。現代文が付されているので是非一読されたい。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 時代の空気を感じる完成された書, 2006/10/12
レビュー対象商品: 三酔人経綸問答 (岩波文庫) (文庫)
基本的な政治形態やその思想を学べる問答本とはいいながら、それら以上に時に言葉のひねりに思わずニヤリとし、時にその深みのある文学的表現に感心できる本は、これをおいてまずほかにないだろう。

「剣をふるって風を斬れば、剣がいかに鋭くても、ふうわりとした風はどうにもならない。私たちは風になろうではありませんか。」
「世の中万事、みな理論と技術の区別がある。討論の場で力をふるうのは理論です。現実の場で効果をおさめるのは技術です。」
「時代は絹、紙、思想は絵具、事業は絵です。一時代の社会は、一幅の絵なのです。」

登場人物3人それぞれの言い分や表現の仕方にただ目を開かれるばかりだ。
また、書を補う桑原氏の解説がいい。こちらも必読である。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ただならぬ酔っ払い, 2005/8/8
レビュー対象商品: 三酔人経綸問答 (岩波文庫) (文庫)
時代は、民権運動が繰り広げられていた激動の明治。本書では、西洋近代思想を掲げる理想主義者である洋学紳士と拡張主義的ナショナリストである豪傑君が、酒と議論をこよなく愛す南海先生のもとを訪れ、日本の歩むべき道や時代の趨勢について論じる。

民主主義はいかに社会の発展に寄与し、国家間の紛争を起こりにくくさせるか、またなぜ戦争はなくならず、なぜ日本は大陸に進出しなければならないのかといった問題に対して異なる立場からの考察がなされている。

特に興味深いのは、南海先生が、政治の本質を「国民の意向にしたがい、国民の知的水準にちょうど見あいつつ、平穏な楽しみを維持させ、福祉の利益を得させること」とし、民主制を好ましいものとしながらも、その実現においては一定の過程を経なければ逆に混乱をもたらすと説いている点である。

南海先生は、理想を持ちながらも現実を直視していた。両者のバランスを保つことがいつの時代でも重要であることは言うまでもないが、「ことなかれ主義」が蔓延している今日、この三酔人のように信念を持って政治を語れることも同じくらい大事であろう。

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