古事記・日本書記は聞きなれた馴染みの書籍ではあるが、はたしてこの書が多くの国民に読まれているかは定かではない。本書は大神神社について、神話である記紀、日本霊異記さらに平家物語を引用し、挿絵とともに判りやすく説明した三輪山信仰への入門書としてお勧めできると考えます。
補足:
「三国志』魏書東夷伝倭人条」すなわち通称「魏志倭人伝」の成立が、3世紀(280から290年頃)、上つ記((うえつふみ)(吉田八郎訳、田中勝也訳などがある)は幕末に大分県で発見された謎の古文書。貞応2年(1223)、豊後国守護・大友能直が領内の古老の伝承、「新はりの記」「高千穂宮司家文」等の古文書により編纂したとされ、神代文字(豊国文字)で記されているが、神武天皇以前のことが記されており成立が紀元前800から1000年頃、記紀(古事記712年日本書記720年)は700年代の歴史資料あるいは神話である。
考察:
天皇の記載は上つ記のほうが古く、また魏志倭人伝においては中国の皇帝に対して同じ皇帝では面目がたたないので、天皇という呼び方にて面会させてもらっている。当然神武天皇ではない、時代に齟齬が生じる。これは神話ではなく歴史的資料であり、人間としての面会。尚、古事記は本居宣長らの研究により日本神話としての第一線を位置しているが、上つ記は明治政府による神話を利用して天皇を神に祭り上げる政策からその存在を没却させられた資料であり古事記が正書で上つ記は偽書とされてしまった。
疑問:
他国の宗教には経典が存在する。聖書、コーラン、仏教典など。なのに日本の神においては祝詞はあるが経典等を観たことがない。あるのは、三輪明神広島分祀には梶本富子教主著の「はぐくみ」「みちびき」「「みおしえ」(非売品)等がある。歎異抄講話(暁烏敏 著)のなかに、神社に司る神主が税の取立てが厳しくその苦しみから逃れるためお寺に助けを求めたという記載がある。
以上から日本は神の国というより神秘の国と考えたほうがよいかも。