最近この会社に興味があったので読んでみた。
要するにミサイルと戦闘機とミサイル迎撃システム(BMD)で重工が汚い商売をしている、という指摘をしている一冊。しかし、重工の軍事関連売上は全体のせいぜい15%(5000億円)だし、ロッキード、グラマン、ボーイング、レイセオンと比べたら全然たいしたことないでしょう。ロッキードは売り上げの80%以上(3兆5000億円!!)が軍事関係である。15%が会社の利益の80%だっていうんだったら問題だけど。(ちなみにこれはデータが公開されていないので分からない。もしかしたら本当にそうなのかもしれないが、そしたらそっちをすっぱ抜いてくれた方が読者としては断然おもしろく読める。)
軍需産業のあり方というのはいろいろ問題視されるけど、これは企業側ではなく政治の側にむしろ問題があると思う。企業は自社の利益を追求して新しいシステムを売り込むのは当然である。「国家とともにある」なんていう三菱重工も気持ち悪いが、企業となれあって国益を考えない政治が悪い。重工ももちろん不透明なプロモーションをしているのだとは思う。ただ、贈賄も問題だが、収賄の方が罪は重い。
ということで、ややピント外れだと感じたが、日本にもこういう産業があるんだということが分かる一冊。