何となく買ってみたのだが、ぱらぱらとめくってみて気づいたことがある。 旧かなづかいだと、ひらがなだけもしくはカタカナだけで文章を書いても結構注釈なしでその意味が通じるのだ。 言い方を変えると新かなづかいでは漢字を積極的に使わないと読む人によっては誤解が生じてしまう。
具体的に言えば、たとえば、こうきゅう。新かなでは後宮、硬球、高級、恒久、どれもこうきゅうと読むが、旧かなでは後宮(こうきゆう)、硬球(かうきう)、高級(かうきふ)、恒久(こうきう)、のようにひらがなだけでこの4種類の熟語の意味を書き分けられるし、読み分けられる。 もちろん全ての熟語がかなだけで書き分けられるわけではないが、旧かなづかいの方が論理的で、より高度なもしくは繊細な文章が書けるような気がする。 また旧かなづかいを使えば漢字が思い出せなくてもひらがなだけでもわかる人には意味が通じる。
本書はコンパクトで普段持ち歩けるほどに軽いわりに使われている文字はほどよい大きさで配置も工夫されていて見やすい。 旧かなづかいに今はまだ興味のない人も手に入るうちに購入しておいて損はないと思う。置き場所に困ることもないだろう。比較するものがないのでとりあえず星一つ減らしたが、星5でもいいできだと思う。久々の買って良かったと思える本。